子どもは活発に動くため骨折の機会も多いですが、骨が柔らかいため大人とは異なるタイプの骨折が多いです。正しい応急処置を知っていることで、適切に対応できます。今回は、骨折の応急処置についてお伝えします。
骨折を疑うサインは?#
| 骨折のサイン | 詳細 |
|---|---|
| 変形 | 腕や指が曲がっている |
| 腫れ | 受傷部位が腫れている |
| 痛み | 動かすと激しく痛がる |
| 動かせない | 患肢を使わない |
| 内出血 | 紫色のあざ |
子どもの骨折の特徴
- 若木骨折(ポキッと折れず、しなる)
- 骨端線(成長板)の骨折
- バックル骨折(骨がたわむ)
- レントゲンで分かりにくいことがある
子どもは痛みを我慢することがあります。受傷後に腕を使わない、足を引きずる場合は骨折を疑ってください。
ポイント
- 変形・腫れ・動かせないが骨折のサイン
- 子どもは骨折しても動けることがある
- レントゲンで分かりにくいこともある
応急処置はどうする?#
| RICE処置 | 内容 |
|---|---|
| R(Rest) | 安静にする。動かさない |
| I(Ice) | 冷やす(タオルを巻いた氷嚢で15-20分) |
| C(Compression) | 圧迫(包帯で軽く巻く) |
| E(Elevation) | 挙上(心臓より高い位置に) |
固定の方法
- 段ボール・雑誌を添え木に使う
- 三角巾やスカーフで腕を吊る
- 受傷した関節の上下を固定
- きつく巻きすぎない(血行不良に注意)
ポイント
- RICE処置が基本
- 段ボールや雑誌が添え木になる
- 固定はきつすぎないように
すぐに受診すべき場合は?#
| 緊急のサイン | 詳細 |
|---|---|
| 明らかな変形 | 腕や脚が不自然に曲がっている |
| 開放骨折 | 骨が皮膚から飛び出している |
| しびれ・冷感 | 末梢の血行障害 |
| 激しい痛み | 動かさなくても痛い |
| 腫れが急速に増大 | 内出血の可能性 |
開放骨折(骨が見えている場合)は清潔なガーゼで覆い、すぐに救急受診してください。
ポイント
- 変形がある場合はすぐに受診
- 開放骨折は緊急
- しびれや冷感は血行障害のサイン
指の骨折は見逃されやすい?#
| 突き指と骨折の見分け | 詳細 |
|---|---|
| 突き指 | 軽い腫れ、動かせる、数日で改善 |
| 骨折 | 強い腫れ、動かせない、改善しない |
| 見分けが難しい | レントゲンが必要 |
受診すべき突き指
- 腫れが強い
- 指が曲がったまま伸びない
- 3日経っても改善しない
- 関節が不安定(グラグラする)
ポイント
- 突き指でも骨折の可能性
- 3日経っても改善しなければ受診
- レントゲンで確認が必要
骨折後の注意点は?#
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| しびれ・冷感 | ギプスがきつい可能性。すぐに受診 |
| かゆみ | ギプスの中に棒を入れない(皮膚を傷つける) |
| 濡らさない | ギプスが水に弱い |
| 定期受診 | レントゲンで治癒を確認 |
| リハビリ | ギプス除去後の関節可動域訓練 |
子どもの骨折の良い点
- 治りが早い(大人の半分の期間)
- 自己矯正力がある(多少のずれは自然に矯正)
- 後遺症が少ない
子どもの骨は治癒力が高いです。適切に治療すれば、きれいに治ることがほとんどです。
ポイント
- しびれ・冷感があればすぐに受診
- ギプスを濡らさない
- 子どもの骨は治りが早い
今号のまとめ#
- 変形・腫れ・動かせないが骨折のサイン
- RICE処置が応急処置の基本
- 開放骨折は緊急、すぐに受診
- 突き指でも骨折の可能性がある
- 子どもの骨は治りが早い