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「なかなか寝てくれません」、子どもの睡眠
Vol.259生活・育児

「なかなか寝てくれません」、子どもの睡眠

- 年齢に応じた睡眠時間を確保

生活・育児全年齢5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - 年齢に応じた睡眠時間を確保
  • - 日本の子どもの睡眠時間は世界的に短い
  • - 就寝時刻が遅くなる傾向

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.259

「なかなか寝てくれません」、子どもの睡眠

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

睡眠は子どもの成長と発達に欠かせません。しかし、近年は子どもの睡眠時間が短くなる傾向にあり、睡眠の質も問題になっています。今回は、子どもの睡眠についてお伝えします。

Q1.「子どもに必要な睡眠時間は?」

——うちの子の睡眠時間は足りていますか?

年齢によって必要な睡眠時間が異なります [1]

年齢推奨睡眠時間
0-3か月14-17時間
4-11か月12-15時間
1-2歳11-14時間
3-5歳10-13時間
6-12歳9-12時間
13-18歳8-10時間
日本の子どもの睡眠の現状
世界的に見て短い
3歳児の平均就寝時刻は21時30分
スマートフォンの影響で就寝時間が遅延

ポイント

  • 年齢に応じた睡眠時間を確保
  • 日本の子どもの睡眠時間は世界的に短い
  • 就寝時刻が遅くなる傾向

Q2.「睡眠不足の影響は?」

——睡眠が足りないとどうなりますか?

睡眠不足は成長・学習・行動に悪影響を及ぼします [2]

影響詳細
成長成長ホルモンは深い睡眠中に分泌
学習記憶の定着は睡眠中に行われる
行動イライラ、注意散漫、多動
免疫風邪をひきやすくなる
肥満食欲ホルモンのバランスが乱れる
メンタルうつ、不安のリスク上昇

「睡眠不足の子どもはADHDと間違われることがあります。落ち着きがない場合、まず睡眠を見直してください。」

ポイント

  • 成長ホルモンは深い睡眠中に分泌
  • 睡眠不足は行動問題の原因に
  • ADHDと間違われることもある

Q3.「良い睡眠習慣を作るには?」

——なかなか寝てくれません

睡眠衛生(スリープハイジーン)を整えることが大切です [3]

睡眠衛生内容
毎日同じ時刻に寝起き休日も同じリズムで
寝る前のルーティン絵本→歯磨き→消灯の順を決める
スクリーンオフ就寝1時間前にはスマホ・テレビを消す
寝室環境暗く、涼しく、静かに
昼寝の調整3歳以降は昼寝を短くまたはやめる
カフェイン回避緑茶、コーラ、チョコレートにも含まれる

「意外に思われるかもしれませんが、寝る時刻を決めるより、毎日同じ時刻に起こすほうが効果的です。起きる時刻が決まると、自然と眠くなる時刻もそろってきますよ。」

ポイント

  • 起きる時刻を固定するのが最も効果的
  • 寝る前1時間はスクリーンオフ
  • 寝る前のルーティンを作る

Q4.「夜泣きへの対応は?」

——夜泣きがひどくて困っています

夜泣きは生後6か月〜1歳半に多い正常な現象です [4]

年齢別の夜泣き特徴
0-3か月昼夜のリズムが未確立(正常)
6-12か月分離不安、歯の生え始め
1-2歳悪夢、分離不安
3歳以降通常は減少
対応策
少し待ってから対応(すぐに抱き上げない)
部屋に行って声をかけ、トントンする
毎回同じ対応をする(一貫性が重要)
昼間の活動量を増やす

ポイント

  • 夜泣きは正常な発達過程
  • すぐに抱き上げず少し待つ
  • 一貫した対応が効果的

Q5.「受診が必要な睡眠の問題は?」

——睡眠の問題で受診すべき場合は?

以下の場合は小児科に相談してください [5]

受診すべきサイン詳細
いびき睡眠時無呼吸の可能性
日中の過度な眠気十分寝ているのに眠い
夜驚症泣き叫んで起き上がる(覚えていない)
夢遊病寝ている間に歩き回る
レストレスレッグス足がむずむずして眠れない

「いびきが毎晩ある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。成長や行動にも影響するため、受診してください。」

ポイント

  • 毎晩のいびきは受診を
  • 夜驚症は6歳頃までに消失することが多い
  • 日中の過度な眠気は要注意

今号のまとめ

  • 年齢に応じた十分な睡眠時間を確保
  • 起きる時刻を固定するのが最も効果的
  • 就寝1時間前にスクリーンオフ
  • 夜泣きは正常な発達過程
  • 毎晩のいびきは睡眠時無呼吸を疑う

あわせて読みたい

  • Vol.260「スクリーンタイム」
  • Vol.211「小児の睡眠時無呼吸」
  • Vol.267「夜泣き」

ご質問・ご感想

「なかなか寝てくれません」「夜泣きに困っています」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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