愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.267
「指しゃぶりがやめられません」、指しゃぶり
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
指しゃぶりは、乳幼児にはとてもよく見られる習癖です。多くのお子さんは自然にやめていきますが、4歳以降も続く場合は歯並びへの影響が気になってきます。今回は、外来でよく聞かれるポイントを整理してお伝えします。
Q1.「指しゃぶりは問題ですか?」
——2歳なのにまだ指しゃぶりをしています
3歳までの指しゃぶりは、基本的に正常な行動です [1]。無理にやめさせなくて大丈夫ですよ
| 年齢 | 対応 |
|---|---|
| 0-1歳 | 正常な発達行動。止めさせる必要なし |
| 2-3歳 | 多くが自然にやめる。見守る |
| 4歳以降 | 歯並びへの影響が出始める。やめる働きかけを |
| 6歳以降 | 歯科受診を検討 |
| 指しゃぶりの役割 |
|---|
| 自己鎮静(安心感を得る) |
| ストレスの解消 |
| 退屈な時の行動 |
| 入眠の助け |
ポイント
- 3歳までは正常な行動
- 多くは自然にやめる
- 4歳以降は働きかけを
Q2.「歯並びへの影響は?」
——歯並びが悪くなりますか?
4歳を過ぎても頻繁に続くと、歯並びに影響が出てくることがあります [2]
| 影響 | 詳細 |
|---|---|
| 開咬 | 前歯がかみ合わない |
| 上顎前突 | 出っ歯になる |
| 交叉咬合 | かみ合わせがずれる |
| 口蓋の変形 | 上あごが狭くなる |
「3歳までにやめれば歯並びは自然に改善することが多いです。」
ポイント
- 4歳以降の指しゃぶりは歯並びに影響
- 3歳までにやめれば改善しやすい
- 開咬(前歯がかみ合わない)が多い
Q3.「やめさせる方法は?」
——どうやってやめさせればいいですか?
叱らないこと、しゃぶっていない時間をほめること、そして手を使う遊びに誘うことです [3]
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 声かけ | 「お口から出そうね」とやさしく |
| 褒める | しゃぶっていない時に褒める |
| 手を使う遊び | 粘土、ブロック、お絵描き |
| カレンダー | しゃぶらなかった日にシール |
| バンドエイド | 指に貼って気づかせる |
| してはいけないこと |
|---|
| 叱る・怒る(かえって増える) |
| 苦い薬を塗る(心理的な影響) |
| 手を縛る(心理的な影響) |
| 人前で恥ずかしい思いをさせる |
ポイント
- 叱るのは逆効果
- しゃぶっていない時に褒める
- 手を使う遊びで代替
Q4.「おしゃぶりと指しゃぶりの違いは?」
——おしゃぶりの方がいいですか?
どちらにも良し悪しがあります [4]
おしゃぶり
- やめやすさ
- 取り上げればやめられる
- 歯への影響
- 同様にある
- 衛生面
- 清潔に保てる
- 推奨時期
- 1歳を過ぎたらやめる方向に
指しゃぶり
- やめやすさ
- 自分の指なので取り上げられない
- 歯への影響
- 同様にある
- 衛生面
- 手が汚れていることがある
- 推奨時期
- 3歳までは問題なし
ポイント
- おしゃぶりはやめやすい
- 歯への影響はどちらも同様
- 1歳頃からおしゃぶり卒業を
Q5.「受診が必要な場合は?」
——受診すべきですか?
こういう時は一度ご相談ください [5]
| 受診の目安 | 詳細 |
|---|---|
| 4歳以降も頻繁に | 歯並びへの影響を評価 |
| 歯並びの変化 | 出っ歯、開咬 |
| 指のたこ | 吸いすぎによる皮膚の変化 |
| 不安が強い | 常に不安で指しゃぶりが止められない |
| 爪かみも合併 | 不安やストレスのサイン |
「4歳以降は小児歯科で歯並びの評価を受けることをお勧めします。」
ポイント
- 4歳以降は歯科で評価
- 強い不安がある場合は心理面のサポートも
- 爪かみの合併にも注意
今号のまとめ
- 3歳までの指しゃぶりは正常
- 4歳以降は歯並びに影響する可能性
- 叱らず、褒めて、代替手段を提供
- 3歳までにやめれば歯並びは改善しやすい
- 4歳以降は小児歯科で評価を
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- Vol.263「子どもの歯の健康」
- Vol.268「おしゃぶり」
- Vol.266「夜泣き」
ご質問・ご感想
「指しゃぶりがやめられません」「歯並びが心配です」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
愛育病院 小児科 おかもん先生
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