虫刺されは子どもに非常に多い皮膚トラブルです。蚊やダニ、蜂など原因となる虫は様々で、多くは軽症ですが、蜂刺されではアナフィラキシーのリスクもあります。今回は、子どもの虫刺されについてお伝えします。
子どもの虫刺されの特徴は?#
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 腫れが大きい | 赤く大きく腫れることが多い |
| 水ぶくれ | 子どもでは水疱ができやすい |
| 二次感染 | 掻きこわしてとびひになりやすい |
| 遅延型反応 | 翌日以降に腫れが出ることも |
虫の種類と症状
- 蚊:赤い膨疹、かゆみ
- ダニ:赤い丘疹が散在、強いかゆみ
- 蜂:激しい痛み、腫れ。アナフィラキシーのリスク
- 毛虫:線状の赤い発疹、かゆみ
ポイント
- 子どもは反応が強く出やすい
- 掻きこわしによるとびひに注意
- 蜂刺されはアナフィラキシーのリスク
虫刺されの治療は?#
| 治療 | 内容 |
|---|---|
| 冷やす | 冷たいタオルや保冷剤で |
| ステロイド外用薬 | 腫れやかゆみを抑える |
| 抗ヒスタミン薬 | かゆみが強い場合に内服 |
| 爪を短く | 掻きこわし予防 |
| パッチテープ | 掻きこわし防止に貼る |
市販薬の選び方
- 軽い蚊刺され:抗ヒスタミン外用薬
- 腫れが強い場合:ステロイド外用薬
- 虫よけ:ディート(6か月未満は使用不可)またはイカリジン
ポイント
- 冷やしてステロイド外用薬
- 爪を短く切って掻きこわし予防
- 市販のステロイド外用薬も有効
蜂に刺された場合は?#
| 対応 | 詳細 |
|---|---|
| 針を抜く | ピンセットや指で弾く(ミツバチの場合) |
| 洗浄 | 流水で洗う |
| 冷やす | 氷で冷やす |
| 受診 | 腫れが広がる場合 |
アナフィラキシーの症状(すぐに119番)
- 全身の蕁麻疹
- 呼吸困難・喘鳴
- 嘔吐・腹痛
- 意識障害
- 顔面蒼白・血圧低下
2回目以降の蜂刺されはアナフィラキシーのリスクが高いです。以前蜂に刺されたことがある場合は、エピペンの処方を検討してください。
ポイント
- 蜂刺されはアナフィラキシーに注意
- 全身症状があればすぐに119番
- 2回目以降はリスクが高い
マダニに刺された場合は?#
| 対応 | 詳細 |
|---|---|
| 無理に取らない | 口器が皮膚に残る |
| 受診 | 皮膚科・外科で適切に除去 |
| 経過観察 | 2週間程度、発熱や発疹に注意 |
マダニが媒介する感染症
- 日本紅斑熱:発熱+発疹
- SFTS(重症熱性血小板減少症候群):発熱+下痢
- ツツガムシ病:発熱+発疹+リンパ節腫脹
マダニ刺咬後に発熱や発疹が出たらすぐに受診してください。
ポイント
- マダニは無理に取らない
- 皮膚科で適切に除去
- 刺咬後の発熱・発疹は要受診
虫刺されの予防は?#
| 予防策 | 内容 |
|---|---|
| 虫よけスプレー | ディート(6か月以上)またはイカリジン(年齢制限なし) |
| 長袖・長ズボン | 肌の露出を減らす |
| 明るい色の服 | 蜂は暗い色に反応する |
| 網戸 | 室内への侵入防止 |
| 水たまりの除去 | 蚊の発生源をなくす |
ディートとイカリジンの違い
- ディート:効果が高いが年齢制限あり(6か月未満は不可、2歳未満は1日1回)
- イカリジン:年齢制限なし。効果はディートとほぼ同等
ポイント
- イカリジンは年齢制限なし
- 長袖・長ズボンで肌を守る
- 明るい色の服で蜂を避ける
今号のまとめ#
- 子どもは虫刺されの反応が強く出やすい
- 冷やしてステロイド外用薬が基本
- 蜂刺されはアナフィラキシーに注意
- マダニは無理に取らず受診
- イカリジンの虫よけは年齢制限なし