やけど(熱傷)は子どもの事故で最も多いものの一つです。特に1-2歳の乳幼児は、熱い液体をこぼしてやけどすることが多いです。初期対応が重要で、正しい応急処置で痕が残りにくくなります。今回は、子どものやけどについてお伝えします。

やけどの応急処置は?#
| 応急処置 | 詳細 |
|---|---|
| 流水で冷やす | 20分以上。水道水(15-25℃)で |
| 衣服 | 無理に脱がさない(皮膚が剥がれる) |
| 衣服の上から冷やす | 脱がせられない場合 |
| 冷やしすぎ注意 | 氷は使わない(凍傷のリスク) |
してはいけないこと
- 氷を直接当てない
- アロエ・バター・味噌等を塗らない
- 水ぶくれを破かない
- ラップだけで覆って放置しない
冷やすことが最も重要です。「20分」が目安ですが、痛みが引くまで冷やしてください。

やけどの応急処置。すぐにやる:流水で20分以上冷やす、水道水15〜25℃で、衣服は無理に脱がさない、脱げない時は衣服の上から冷やす。やってはいけない:氷を直接当てない、アロエ・バター・味噌を塗らない、水ぶくれを破かない、ラップだけで覆って放置しない。
ポイント
- 流水で20分以上冷やす
- 氷は使わない
- 水ぶくれは破かない
やけどの重症度は?#

やけどの受診の目安。至急・赤:熱い油や化学薬品によるやけど、白っぽい・黒い・痛みがないやけど。注意・黄:水ぶくれができた、面積が手のひら以上、顔・手・関節・陰部。家庭・緑:赤いだけで痛むI度、狭い範囲、痛みが冷却でやわらぐ。
| 深さ | 特徴 | 治療 |
|---|---|---|
| I度 | 赤くなる。痛い | 冷却のみ。数日で治る |
| 浅いII度 | 水ぶくれ。強い痛み | 軟膏処置。2-3週で治る |
| 深いII度 | 水ぶくれ。痛みが少ない | 専門治療。瘢痕が残ることも |
| III度 | 白っぽい・黒い。痛みなし | 手術(皮膚移植)が必要 |
すぐに受診すべき場合
- 水ぶくれができた(II度以上)
- 面積が手のひら以上
- 顔・手・関節・陰部のやけど
- 熱い油や化学薬品によるやけど
ポイント
- 水ぶくれは受診の目安
- 顔・手・関節は必ず受診
- 痛みがないやけどはかえって重症
やけどの痕は残りますか?#
| 深さ | 痕の残りやすさ |
|---|---|
| I度 | 残らない |
| 浅いII度 | 通常残らない(2-3週で上皮化) |
| 深いII度 | 残ることがある |
| III度 | 残る(手術が必要) |
痕を残さないために
- 初期の冷却を十分に行う
- 水ぶくれを破かない
- 医師の指示通りに軟膏を塗る
- 日焼けを避ける(色素沈着の予防)
ポイント
- 浅いII度までなら痕は残りにくい
- 初期対応が重要
- 治癒後は日焼けを避ける
低温やけどとは?#
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 湯たんぽ | 就寝中に接触 |
| 使い捨てカイロ | 貼ったまま就寝 |
| 暖房器具 | ヒーターの前で寝てしまう |
| 充電器 | 充電中のスマートフォン |
低温やけどの特徴
- 痛みが少ないため気づきにくい
- 見た目以上に深い(深いII度〜III度)
- 治りにくい
ポイント
- 低温でも長時間で深いやけどに
- 湯たんぽは布でくるむ
- 就寝中の暖房器具に注意
やけどの予防は?#
| 場所 | 予防策 |
|---|---|
| キッチン | テーブルクロスを使わない(引っ張る)。鍋の取っ手を奥に向ける |
| 浴室 | お湯の温度を48℃以下に設定。先に水を入れてからお湯 |
| 食卓 | 熱い飲み物はテーブルの奥に。マグカップに蓋をする |
| アイロン | 使用後はすぐに片付ける |
| 電気ポット | ロック機能付きを使用 |
やけどの多い年齢と状況
- 0-1歳:味噌汁・コーヒーをこぼす
- 1-2歳:炊飯器の蒸気に触れる
- 3-4歳:花火でのやけど
ポイント
- テーブルクロスは使わない
- 熱い飲み物はテーブルの奥に
- 浴室の温度設定に注意
今号のまとめ#
- やけどは流水で20分以上冷やす
- 水ぶくれができたら受診
- 顔・手・関節のやけどは必ず受診
- 低温やけどは深くなりやすい
- キッチンと浴室の安全対策が最重要