読み進めた見出しを、この端末にしおりとして記録します。
熱性けいれんは、乳幼児が発熱時にけいれんを起こす疾患で、小児の約8%が経験します。保護者にとって非常に怖い経験ですが、多くは予後良好です。今回は、熱性けいれんについてお伝えします。

熱性けいれんとは?#
| 基本情報 | 詳細 |
|---|---|
| 定義 | 38℃以上の発熱に伴うけいれん |
| 好発年齢 | 生後6か月〜5歳(ピークは1-2歳) |
| 頻度 | 小児の約8%(日本は欧米より高い) |
| 遺伝 | 家族歴がある場合が多い |
基本情報詳細
定義
38℃以上の発熱に伴うけいれん
好発年齢
生後6か月〜5歳(ピークは1-2歳)
頻度
小児の約8%(日本は欧米より高い)
遺伝
家族歴がある場合が多い
単純型と複雑型
- 単純型(約70%):15分以内、全身性、24時間以内に1回のみ
- 複雑型(約30%):15分以上、または部分的、または24時間に複数回

けいれんが起きたらどうすればいい?#

すること:横向きに寝かせる、時間を計る、周囲の危険物を除ける、衣服をゆるめる、様子を動画で撮る。してはいけないこと:口や指を入れない、体を押さえつけない、水を飲ませない、大声で呼びかけない。
| すべきこと | 詳細 |
|---|---|
| 横向きに寝かせる | 嘔吐物による窒息予防 |
| 時間を計る | けいれんの持続時間を確認 |
| 安全確保 | 周囲の危険物を除去 |
| 衣服をゆるめる | 呼吸を楽にする |
| 観察 | けいれんの様子を観察(動画撮影も有用) |
すべきこと詳細
横向きに寝かせる
嘔吐物による窒息予防
時間を計る
けいれんの持続時間を確認
安全確保
周囲の危険物を除去
衣服をゆるめる
呼吸を楽にする
観察
けいれんの様子を観察(動画撮影も有用)
してはいけないこと
- 口に物を入れない(指も入れない)
- 体を押さえつけない
- 大声で呼びかけない
- 水を飲ませない
動画を撮影しておくと、医師の診断に非常に役立ちます。

救急車を呼ぶべき?#
| 救急車を呼ぶべき場合 | 詳細 |
|---|---|
| 5分以上続く | けいれん重積の可能性 |
| 意識が戻らない | 発作が止まっても意識が戻らない・反応がおかしい。時間を待たず119へ |
| 初めてのけいれん | 原因の確認が必要 |
| 繰り返す | 24時間以内に複数回 |
| 左右差がある | 片側だけのけいれん |
| 生後6か月未満 | 髄膜炎の除外が必要 |
救急車を呼ぶべき場合詳細
5分以上続く
けいれん重積の可能性
意識が戻らない
発作が止まっても意識が戻らない・反応がおかしい。時間を待たず119へ
初めてのけいれん
原因の確認が必要
繰り返す
24時間以内に複数回
左右差がある
片側だけのけいれん
生後6か月未満
髄膜炎の除外が必要
初めてのけいれんや医師から対応の指示がないけいれんでは、続いている間は5分を待たず119へ。通報前に止まり意識がはっきり戻っていても、医療機関を受診してください。熱性けいれん以外の原因を除外する必要があります。

再発予防は必要ですか?#
| 再発率 | 詳細 |
|---|---|
| 初回後 | 約30-40%が再発 |
| 2回目後 | 約50%が再発 |
| リスク因子 | 1歳未満の初発、家族歴、低い体温で発症 |
再発率詳細
初回後
約30-40%が再発
2回目後
約50%が再発
リスク因子
1歳未満の初発、家族歴、低い体温で発症
ジアゼパム坐薬(ダイアップ)の使用基準
- 遷延性(15分以上)のけいれんの既往
- けいれんの反復(短期間に複数回)
- 医師と相談して個別に判断
解熱剤で熱性けいれんを予防することはできません。解熱剤は痛みや不快感を和らげるために使用します。

てんかんになりますか?#
| 予後 | 詳細 |
|---|---|
| 知能への影響 | 単純型では影響なし |
| てんかん移行率 | 一般(1%)より少し高い(2-4%) |
| 自然消失 | 5歳を過ぎると起こらなくなる |
予後詳細
知能への影響
単純型では影響なし
てんかん移行率
一般(1%)より少し高い(2-4%)
自然消失
5歳を過ぎると起こらなくなる
てんかんリスクが高い場合
- 複雑型熱性けいれん
- 発達の遅れがある
- てんかんの家族歴がある
単純型熱性けいれんは脳に障害を残しません。安心してください。
今号のまとめ#
- 熱性けいれんは小児の約8%が経験
- 横向きに寝かせ、口に物を入れない
- 初めてのけいれん・医師から対応の指示がない場合は、5分を待たず119。指示がある場合も、5分以上続く・呼吸や反応がおかしい場合は119
- 解熱剤では予防できない
- 単純型の予後は非常に良好