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「どもるのが気になります」、幼児期吃音の理解と対応
Vol.437発達

「どもるのが気になります」、幼児期吃音の理解と対応

幼児期吃音は発達の一過程で、多くは自然軽快。家庭での接し方がカギになります

発達・・5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 4·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • 幼児期吃音は5%の子に出現し、そのうち約70-80%は自然軽快
  • 指摘・言い直しは悪化因子
  • 6-12か月以上続く場合は言語聴覚士の早期介入が有効

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.437

「どもるのが気になります」、幼児期吃音の理解と対応

今号のポイント

  1. 2
    幼児期吃音は5%の子に出現し、そのうち約70-80%は自然軽快
  2. 4
    指摘・言い直しは悪化因子
  3. 6
    6-12か月以上続く場合は言語聴覚士の早期介入が有効

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「最近、言葉の出だしで『あ、あ、あのね』と詰まるんです」。幼児期の吃音(きつおん)はよくある相談です。語彙が急増する2〜5歳頃に発症しやすく、幼児期に一度は吃音を経験する子は約5%、そのうち70〜80%が自然軽快し、成人まで残る有病率は1%前後とされます [1]。

吃音の種類

種類
繰り返し「あ、あ、あのね」
引き伸ばし「あーーのね」
ブロック「…(止まる)…のね」
随伴症状まばたき・手の動き

2-5歳の語彙爆発期に一時的に吃音様の非流暢性が出るのは発達的現象です。70-80%は自然軽快し、慢性化するのは20-30%にとどまります [1]。

ポイント

  • 繰り返し・引き伸ばし・ブロック
  • 2-5歳の語彙爆発期に発症しやすい
  • 多くは自然軽快

発達性の非流暢性との違い

発達性非流暢性

頻度
ときどき
繰り返し回数
1-2回
力の入り方
緩やか
随伴運動
なし
本人の意識
気にしない
期間
数週間

吃音

頻度
頻回
繰り返し回数
3回以上
力の入り方
緊張・強い
随伴運動
まばたき・顔しかめ
本人の意識
話すのを避ける
期間
数か月以上

ポイント

  • 3回以上の繰り返しは吃音を疑う
  • 緊張・随伴運動があれば介入検討
  • 話すのを避け始めたら要注意

家庭での対応

吃音に対する最も重要な家庭介入は「環境調整」です。家族の反応がそのまま治療になります [2]。

有効な対応内容
ゆっくり話す自分の話速を落とす
最後まで聞く言い換えない
話題を合わせる急がせない
スキンシップ話す時間を楽しく
アイコンタクト内容に関心を持つ
避けたい対応
「落ち着いて」「ゆっくり」と指摘
言い直させる
代わりに言ってあげる
からかう・真似る
急がせる・質問攻め
💡話し方より「内容」に反応

「上手に言えたね」より「うん、そうなんだね」と内容に反応してあげることが、発話への安心感を育てます。

コンコン先生
🏥

おかもん先生より

吃音相談で私がよくお伝えするのは「お子さんより先に、ご家族がゆっくり話してください」です。話す速さ・間・表情は驚くほど子どもに移ります。私自身、早口で娘と話していた時期は娘も早口になりました。ゆっくりに切り替えたらお互い穏やかに話せるようになりました。

ポイント

  • 指摘しないのが最重要 [2]
  • 家族の話速が子どもに移る
  • 内容に反応する

早期介入の意味

吃音の自然軽快は2年以内が多く、発症から6-12か月以上続く場合は言語聴覚士(ST)の介入を検討します。Lidcombeプログラムなどの早期行動療法は学齢期以前に行うほど効果的という報告があります [3]。

受診の目安
6-12か月以上続く
話すのを嫌がる
随伴運動がある
他の発達の心配もある
家族歴がある

ポイント

  • 6-12か月以上続けば介入を [3]
  • 学齢期前の治療が効果的
  • 言語聴覚士との連携

よくある誤解

誤解実際
甘えが原因脳機能・遺伝要因が主 [4]
親の接し方が悪い原因ではないが悪化要因にはなる
放っておけば治る多くは治るが一部は慢性化
左利きを直すと治る科学的根拠なし
本人は気にしていない4歳頃から意識し始める

ポイント

  • 原因は多因子で親のせいではない [4]
  • 家族の反応が経過を左右
  • 正しい知識が最大の薬

まとめ

  • 幼児期吃音は5%に出現し7-8割は自然軽快
  • 指摘・言い直し・代弁は悪化因子
  • 家族がゆっくり聞く姿勢が最大の治療
  • 6-12か月以上続けば言語聴覚士の介入を
  • 親のせいではないことを理解する

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愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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