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「うちの子、背が低いですか?」、低身長
Vol.239成長・代謝

「うちの子、背が低いですか?」、低身長

- -2SD以下が医学的な低身長

成長・代謝全年齢5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - -2SD以下が医学的な低身長
  • - 成長曲線で経過を見ることが重要
  • - 成長速度の低下にも注意

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.239

「うちの子、背が低いですか?」、低身長

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「周りの子より小さい気がする」と外来で相談されることがよくあります。低身長には体質的なものと病気によるものがあり、まずは成長曲線で経過を見るのが第一歩です。今回は子どもの低身長についてお伝えします。

Q1.「低身長の基準は?」

——うちの子は背が低いですが、異常ですか?

医学的な低身長は、同年齢・同性の平均身長から-2SD以下を指します [1]

基本情報詳細
定義身長が-2SD以下(100人中約2-3人)
成長曲線母子手帳の成長曲線で確認
成長速度年間の伸びも重要な指標
成長速度の目安
乳児期:約25cm/年
幼児期:約7-8cm/年
学童期:約5-6cm/年
思春期:約8-10cm/年

ポイント

  • -2SD以下が医学的な低身長
  • 成長曲線で経過を見ることが重要
  • 成長速度の低下にも注意

Q2.「低身長の原因は?」

——背が低い原因はなんですか?

多くは体質性ですが、病的な原因もあります [2]

原因詳細
家族性低身長両親が小柄。最も多い
体質性成長遅延思春期が遅く、最終身長は正常
成長ホルモン分泌不全治療で改善が期待できる
甲状腺機能低下症ホルモン補充で改善
ターナー症候群女児。早期発見が重要
SGA性低身長在胎週数に比べて小さく生まれた

「低身長の90%以上は体質性(家族性・体質性成長遅延)です。」

ポイント

  • 90%以上は体質性で病気ではない
  • 成長ホルモン分泌不全は治療可能
  • 女児のターナー症候群は早期発見が重要

Q3.「受診のタイミングは?」

——いつ受診すべきですか?

以下の場合は小児科を受診してください [3]

受診すべきサイン詳細
身長が-2SD以下成長曲線で確認
成長曲線を下に横切る以前より成長が遅くなった
年間の伸びが4cm以下学童期以降
両親と比べて極端に低い遺伝的な予測との乖離
検査内容
血液検査(成長ホルモン、甲状腺ホルモン等)
骨年齢(手のレントゲン)
成長ホルモン分泌刺激試験(必要に応じて)

ポイント

  • -2SD以下なら受診を
  • 成長曲線を下に横切る場合も要注意
  • 骨年齢で成長の余地を評価

Q4.「成長ホルモン治療とは?」

——成長ホルモンの注射があると聞きました

成長ホルモン分泌不全性低身長症には成長ホルモン補充療法が行われます [4]

治療の概要詳細
方法毎日の皮下注射(自己注射)
期間数年間(骨端線が閉じるまで)
効果年間の伸びが2-3倍に改善
対象疾患GH分泌不全、ターナー症候群、SGA性低身長等
費用小児慢性特定疾病の助成あり

「早期に開始するほど最終身長の改善が大きいです。」

ポイント

  • 毎日の自己注射で治療
  • 早期開始が効果的
  • 医療費助成制度がある

Q5.「家庭でできることは?」

——身長を伸ばすために家庭でできることはありますか?

睡眠・栄養・運動が成長の3本柱です [5]

生活習慣内容
睡眠成長ホルモンは深い睡眠中に分泌。十分な睡眠を
栄養バランスの良い食事。タンパク質・カルシウム・ビタミンD
運動適度な運動が成長ホルモン分泌を促す
年齢別 推奨睡眠時間
幼児:10-13時間
学童:9-12時間
中高生:8-10時間

「サプリメントの効果は科学的に証明されていません。バランスの良い食事が最も大切です。」

ポイント

  • 睡眠・栄養・運動が成長の基本
  • 成長ホルモンは深い睡眠中に分泌
  • サプリメントの効果は証明されていない

今号のまとめ

  • 低身長は-2SD以下が医学的な基準
  • 90%以上は体質性で病気ではない
  • 成長曲線で経過を確認することが重要
  • 成長ホルモン治療は早期開始が効果的
  • 睡眠・栄養・運動が成長の3本柱

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  • Vol.241「思春期早発症」
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ご質問・ご感想

「身長が伸びなくて心配です」「成長ホルモン治療について知りたい」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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