今回のテーマはげっぷが出ないというお悩みです。
「授乳後にげっぷを出そうとするんですが、全然出ません」「げっぷが出ないまま寝かせたら吐いてしまいました」、新生児期のお悩みランキングで常に上位に入る質問です。結論から言うと、げっぷが出なくても心配はいりません。ただし、吐き戻しの種類によっては注意が必要なものもあります。今号では、げっぷの正しい出し方と、心配な嘔吐の見分け方をお伝えします。
どうすればげっぷが出ますか?#
| 方法 | やり方 | コツ |
|---|---|---|
| 縦抱き(肩にもたれさせる) | 赤ちゃんを縦に抱き、顎を肩に乗せる。背中を下から上にさする、または軽くトントン | 肩にガーゼやタオルを置いておく。赤ちゃんの体がまっすぐになるように |
| 膝の上で前傾 | 赤ちゃんを膝の上に座らせ、片手で顎と胸を支えて少し前に傾ける。もう片方の手で背中をさする | 首がすわっていない時期は頭をしっかり支える |
| うつ伏せ(膝の上) | 赤ちゃんをうつ伏せで膝の上に乗せ、背中をさする | 顔が横を向くようにして呼吸を確保 |
ポイント
- 縦抱き・前傾・うつ伏せの3つの方法を試す [1]
- 5分程度で出なければ無理しない
- 赤ちゃんが嫌がるなら中止。無理は逆効果
げっぷが出ないまま寝かせても大丈夫ですか?#
吐き戻しが多いのですが、正常と異常の違いは?#
| 心配な嘔吐のサイン | 考えられる病気 |
|---|---|
| 噴水のように勢いよく吐く | 幽門狭窄症(胃の出口が狭くなる病気) |
| 吐いたものが緑色(胆汁色) | 腸閉塞(腸がねじれている・詰まっている) |
| 体重が増えない・減っている | 何らかの消化器疾患 |
| 吐くたびにぐったりする | 脱水や感染症の可能性 |
空気を飲み込みにくくする工夫はありますか?#
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| 哺乳瓶の角度 | 乳首部分が常にミルクで満たされるように傾ける。空気を吸い込まないように |
| 乳首の穴のサイズ | 穴が大きすぎると一気に飲んで空気も入る。月齢に合ったサイズを選ぶ |
| 授乳中の休憩 | 途中で一度休憩を入れてげっぷを試みる(特に哺乳瓶の場合) |
| 泣く前に授乳 | 大泣きしてからの授乳は空気をたくさん飲み込む。泣く前のサインをキャッチ |
| 授乳姿勢 | 赤ちゃんの頭をやや高くした姿勢で飲ませる |
今号のまとめ#
- げっぷの出し方は縦抱き・前傾・うつ伏せの3パターン。5分で出なければ無理しない [1]
- げっぷが出なくてもおならで空気は排出される。心配不要 [2]
- 溢乳(ダラッと吐く)は70〜85%の赤ちゃんで正常 [4]
- 噴水様嘔吐・緑色の嘔吐物・体重増加不良は受診サイン [4][5]
- 哺乳瓶の角度や乳首のサイズを工夫すると空気の飲み込みを減らせる [1][6]