胃腸炎で嘔吐や下痢が続くと、脱水が心配ですよね。「何を飲ませればいいの?」「どのくらい?」と迷う方が多いので、今回は経口補水液の正しい使い方を整理します。
経口補水液って何ですか?スポーツドリンクと何が違うの?#
経口補水液(OS-1等)
- ナトリウム
- 50 mEq/L
- 糖分
- 2.5%
- 浸透圧
- 約270 mOsm/L
- 用途
- 脱水の補正 [1]
スポーツドリンク
- ナトリウム
- 21 mEq/L
- 糖分
- 6〜8%
- 浸透圧
- 約330 mOsm/L
- 用途
- 運動時の水分補給
市販の経口補水液:
- OS-1(大塚製薬): ゼリータイプもあり、嘔吐時に便利
- アクアライトORS(和光堂): 乳児向け。りんご味で飲みやすい
ポイント
- スポーツドリンクは糖分過多・塩分不足で脱水補正には不向き [1]
- 経口補水液は水と塩分のバランスが最適化されている
- ゼリータイプは嘔吐時に使いやすい
嘔吐しているのにどうやって飲ませるんですか?#
嘔吐時の飲ませ方(スプーン法):
- 嘔吐後30分〜1時間は何も飲ませず胃を休ませる
- ティースプーン1杯(5mL)を5分おきに飲ませる [2]
- 吐かなければ少しずつ量を増やす(10mL→20mL→…)
- 30分〜1時間で100〜200mLを目標に
便利な道具:
- スポイトや注射器型の計量器: 正確に少量ずつ与えられる
- OS-1ゼリー: スプーンですくって少しずつ
- 氷にして舐めさせる: 少量ずつ摂取できる
ポイント
- 嘔吐後30分〜1時間は胃を休ませる
- ティースプーン1杯(5mL)を5分おき [2]
- 一気飲み厳禁。欲しがっても少量ずつ
自分で作れますか?#
作れますが、濃度を正確に作るのが難しく、間違えると体に負担をかけることがあります。基本は市販の経口補水液(OS-1など)を使ってください。手元にないときの応急として作る場合は、配合を必ず医師・薬剤師に確認してください。
ポイント
- 市販品(OS-1など)が最も安全で確実
- 自家製は濃度の誤りが起きやすい。応急時のみ、配合は専門家に確認を
- 作ったものは24時間以内に使い切る
病院に行くべきタイミングは?#
脱水を疑うサイン:
| サイン | 軽度 | 中等度以上(受診を) |
|---|---|---|
| 涙 | 出る | 出ない |
| おしっこ | やや減る | 6時間以上出ない |
| 口の中 | やや乾く | カラカラに乾く |
| 皮膚 | 正常 | つまんで戻りが遅い |
| 大泉門 | 正常 | へこんでいる |
すぐに受診すべき状況:
- 嘔吐が6時間以上止まらない
- 血便がある
- 緑色の嘔吐(胆汁性嘔吐→腸閉塞の疑い)
- 生後3ヶ月未満の嘔吐・下痢
- 意識がもうろう、ぐったり
ポイント
- 脱水の3サイン: 涙なし・おしっこ減少・口の乾燥
- 6時間以上おしっこが出ないなら受診 [4]
- 血便・緑色の嘔吐・生後3ヶ月未満はすぐ受診
まとめ#
- 経口補水液: スポーツドリンクとは別物。OS-1等を常備
- 飲ませ方: 5mLずつ5分おき。一気飲み厳禁
- 自家製: 濃度の誤りが起きやすい。応急時のみ、配合は医師・薬剤師に確認を
- 受診の目安: 涙なし+おしっこ6時間なし+口カラカラ
胃腸炎シーズン前にOS-1を1本ストックしておくと安心です。