子どもの鼻血は驚くほど多く、8歳までに60%以上が経験するとされます [1]。多くはキーゼルバッハ部位(鼻中隔前方)からの出血で、正しい止血法を知っていれば家庭で対応できます。
鼻血の主な原因#
| 原因 | 説明 |
|---|---|
| 鼻ほじり | 小児で最多 |
| 乾燥 | 冬場の粘膜亀裂 |
| アレルギー性鼻炎 | 慢性炎症 |
| 鼻風邪 | 粘膜の脆弱化 |
| 外傷 | ぶつけた |
| 異物 | 片側のみの血+膿 |
ポイント
- 鼻ほじり・乾燥が大半 [1]
- 片側のみは異物を疑う
- アレルギー治療で予防可
正しい止血法#
| 順番 | 行動 |
|---|---|
| 1 | 座らせる(下を向く) |
| 2 | 小鼻(やわらかい部分)を強くつまむ |
| 3 | 10分間つまみ続ける(時計で測る) |
| 4 | 途中で確認しない |
| 5 | 10分後にゆっくり離す |
NG行動
- 上を向く(血が喉に落ちる→嘔吐)
- ティッシュを詰める(粘膜損傷)
- 首の後ろを叩く(効果なし)
- 横になる(血圧上昇)
- 硬い骨を押さえる(効果ない部位)
ポイント
- 小鼻を10分 [2]
- 下を向く
- ティッシュ詰めない
冷却の併用#
首筋・鼻の付け根を冷たいタオルで冷やすと血管が収縮し、止血を助けます。氷嚢や保冷剤をタオルに包んで使いましょう。
ポイント
- 冷却で血管収縮
- 氷は直接肌に当てない
受診の目安#
| 受診すべき | 理由 |
|---|---|
| 20分以上止まらない | 止血不十分 |
| 大量出血・顔面蒼白 | ショックリスク |
| 頻回に繰り返す | 基礎疾患の可能性 |
| 打撲後の鼻血 | 骨折の可能性 |
| 片側のみ反復 | 異物・腫瘍 |
| 他部位も出血 | 血液凝固異常 |
| 薬を飲んでいる | 副作用の可能性 |
ポイント
- 20分以上で受診
- 反復は基礎疾患を疑う
- 全身症状あれば救急
家庭での予防#
| 予防策 | 内容 |
|---|---|
| 加湿 | 冬場50-60%に |
| ワセリン | 鼻入り口に薄く塗布 |
| 爪を短く | ほじりによる損傷予防 |
| アレルギー治療 | 抗ヒスタミン・点鼻 |
| 水分補給 | 粘膜の湿潤を保つ |
| 鼻うがい | 生理食塩水で洗浄 |
ポイント
- 加湿とワセリンで予防
- アレルギー治療が根本的
- 就寝前のケアを
検査が必要な場合#
反復する鼻血がある場合、以下を評価します。
| 検査 | 目的 |
|---|---|
| 鼻鏡検査 | 出血部位の確認 |
| 血液検査 | 凝固異常・貧血 |
| アレルギー検査 | 原因特定 |
| CT(必要時) | 腫瘍・構造異常 |
多くは鼻粘膜の評価だけで対処できます。少数ですが血友病・von Willebrand病などが見つかることもあります [3]。
ポイント
- 反復例は鼻鏡検査を
- 凝固異常の除外も
- CTは必要時のみ
まとめ#
- 小鼻を10分、下を向く、時計で測る
- ティッシュ詰めない、上を向かない
- 20分以上・反復は耳鼻科受診
- 加湿・ワセリン・アレルギー治療で予防
- 大量出血・全身症状は救急
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