指はさみ事故は家庭で最も多い外傷の一つ。玄関ドア・車のドア・引き出し・キャスターが原因の上位です。多くは軽傷で済みますが、骨折が隠れていることもあります [1]。
すぐにすべきこと#
| 順番 | 行動 |
|---|---|
| 1 | 冷水で5-10分洗う(傷口の清潔) |
| 2 | 保冷剤をタオルに包んで冷却15-20分 |
| 3 | 腫れを抑えるため心臓より高く挙上 |
| 4 | 指の色・動きを確認 |
| 5 | 必要に応じて受診 |
ポイント
- 冷却+挙上が基本 [1]
- 清潔に保つ
- 指の色と動きを観察
骨折を疑うサイン#
| サイン | 内容 |
|---|---|
| 明らかな変形 | 曲がっている・ずれている |
| 動かせない | 痛みで動かない |
| 腫れがひどい | 急速な膨張 |
| 押さえると激痛 | 骨の圧痛 |
| 皮膚が破れ骨が見える | 開放骨折 |
| 爪が剥がれる | 爪床損傷 |
小児の末節骨折は珍しくなく、特に親指・中指に多く見られます [2]。
ポイント
- 変形・動かせない・激痛は骨折疑い
- X線で確認が必要
- 開放骨折は即救急
爪下血腫の扱い#
爪の下が黒紫色に変色する「爪下血腫」は、ドアはさみ事故で頻発します。
| 範囲 | 対応 |
|---|---|
| 爪面の25%未満 | 経過観察 |
| 25-50% | 医療機関で穿孔排出検討 |
| 50%以上 | 受診推奨(骨折合併の可能性) |
穿孔排出(熱した針で小さな穴を開け血を抜く)は強い疼痛緩和効果があります。家庭では行わず医療機関で [3]。
ポイント
- 25%以上は受診推奨
- 穿孔排出で疼痛軽減 [3]
- 自己処置NG
受診の目安#
| 受診すべき | 理由 |
|---|---|
| 変形・動かせない | 骨折の可能性 |
| 爪下血腫が広い | 穿孔検討 |
| 出血が止まらない | 縫合検討 |
| 爪が剥がれた | 爪床処置 |
| 深い切創 | 腱損傷の可能性 |
| 皮膚が破れた | 感染リスク |
| 腫れ・痛みが翌日も強い | 骨折見逃し |
ポイント
- 皮膚損傷があれば受診
- 翌日も痛みが強ければ受診
- 腱損傷を見逃さない
予防策#
| 予防策 | 内容 |
|---|---|
| 指はさみ防止クッション | ドアの蝶番側に装着 |
| ストッパー | 引き出しにチャイルドロック |
| 車のドア | 閉める前に全員確認 |
| 玄関 | 風で急閉しないようストッパー |
| 教える | 「ドアの近くに指を置かない」 |
ポイント
- 蝶番側に保護具
- 閉める前の確認
- 言葉で教える
治癒経過の目安#
| 時期 | 経過 |
|---|---|
| 1-3日 | 腫れ・痛みがピーク |
| 1-2週 | 腫れが引き始める |
| 2-4週 | 内出血が吸収 |
| 1-3か月 | 爪が剥がれることも |
| 3-6か月 | 新しい爪が生える |
爪が剥がれても、爪床(爪母)が傷ついていなければきれいに再生します。
ポイント
- 爪の再生には3-6か月
- 爪母損傷は変形残ることも
- 経過観察が大事
まとめ#
- 冷却15-20分+挙上が基本
- 骨折・爪下血腫・開放損傷は受診
- 自己処置禁物
- 予防は指はさみ防止クッション
- 爪の再生には数か月
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