子どもの便秘は非常に多い悩みです。放っておくと悪循環に陥ることがあるため、早めの対応が大切です。薬だけでなく、生活習慣の改善が治療の基本です。今回は、便秘の生活指導についてお伝えします。
子どもの便秘の基準は?#
| 便秘の基準 | 詳細 |
|---|---|
| 排便回数 | 週3回未満 |
| 便の性状 | 硬い、コロコロ |
| 排便時の苦痛 | 痛がる、泣く |
| 便の我慢 | 足を交差する、つま先立ち |
| 下着の汚れ | 便失禁(溢流性) |
便秘の悪循環
- 硬い便→排便時の痛み→排便を我慢→便がさらに硬くなる→さらに痛い
ポイント
- 週3回未満が便秘の目安
- 排便を我慢すると悪循環に
- 下着の汚れも便秘のサイン
食事で改善できますか?#
| 食事のポイント | 内容 |
|---|---|
| 食物繊維 | 野菜、果物、豆類、全粒穀物 |
| 水分 | こまめに水分を摂る |
| プルーン | 緩下作用がある |
| ヨーグルト | 腸内環境の改善 |
食物繊維の多い食品
- さつまいも、かぼちゃ
- ブロッコリー、ほうれん草
- りんご、キウイ、バナナ
- 納豆、枝豆
- 玄米、オートミール
過度な牛乳の摂取(1日600mL以上)は便秘の原因になることがあります。
ポイント
- 食物繊維と水分を増やす
- プルーンやキウイが効果的
- 牛乳の多飲は便秘の原因に
トイレの習慣はどうすれば?#
| トイレ習慣のポイント | 内容 |
|---|---|
| タイミング | 朝食後と夕食後(胃結腸反射を利用) |
| 時間 | 5-10分座る(長すぎない) |
| 姿勢 | 足が床につく台を使う |
| 雰囲気 | リラックスできる環境 |
| 褒める | 座っただけでも褒める |
排便姿勢のコツ
- 足台を置いて膝を股関節より高くする
- 前かがみの姿勢(ロダンの考える人のポーズ)
- リラックスして力を入れる
ポイント
- 食後にトイレに座る習慣をつける
- 足が床につく台を使う
- 座っただけでも褒める
薬は必要ですか?#
| 薬の種類 | 内容 |
|---|---|
| 酸化マグネシウム | 便を柔らかくする。安全性が高い |
| ラクツロース | 浸透圧性の下剤。甘い |
| モビコール | 便を柔らかくする。新しい薬 |
| 浣腸 | 直腸にたまった硬い便を出す |
| 刺激性下剤 | 最終手段。長期使用は避ける |
便秘の薬は依存性はありません。必要な間は安心して使ってください。
ポイント
- 薬は依存性がない(安心して使用)
- 酸化マグネシウムが第一選択
- 自己判断で中止しない
トイレトレーニング中の便秘は?#
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 不安 | トイレが怖い、失敗が怖い |
| 我慢 | おむつの方が安心で我慢する |
| 時期 | 2-3歳は便秘が増える年齢 |
対応
- 便秘が治るまでトイレトレーニングを一時中断
- まず便を柔らかくする治療を
- トイレを楽しい場所にする
- 焦らない。子どものペースで
便秘の治療を優先してからトイレトレーニングを再開した方が、結果的にスムーズに進みます。
ポイント
- 便秘がある場合はトイトレを一時中断
- まず便を柔らかくする
- 焦らず子どものペースで
今号のまとめ#
- 週3回未満の排便が便秘の目安
- 食物繊維と水分を増やす
- 食後にトイレに座る習慣をつける
- 便秘の薬は依存性がない
- トイトレ中の便秘は治療を優先