子どもの不整脈は、学校心臓検診で見つかることが多いです。多くは治療不要な良性のものですが、一部は治療が必要です。今回は、子どもの不整脈についてお伝えします。
子どもの不整脈とは?#
| 子どもに多い不整脈 | 特徴 |
|---|---|
| 呼吸性洞性不整脈 | 最も多い。正常な現象。治療不要 |
| 期外収縮 | 余分な拍動。多くは良性 |
| WPW症候群 | 副伝導路がある。頻拍発作を起こすことがある |
| QT延長症候群 | 失神・突然死のリスク |
ポイント
- 呼吸性不整脈は正常
- 期外収縮の多くは良性
- QT延長症候群は注意が必要
期外収縮は心配ですか?#
| 良性の期外収縮 | 注意が必要な場合 |
|---|---|
| 運動で減少する | 運動で増加する |
| 症状がない | 動悸、めまい、失神 |
| 心臓の構造が正常 | 心疾患を合併 |
| 単発性 | 連発する |
運動で減少する期外収縮は良性であることがほとんどです。
ポイント
- 運動で減少すれば良性が多い
- 症状がなければ経過観察
- 心エコーで心臓の構造を確認
動悸を訴えたら?#
| PSVTの特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 症状 | 突然始まる動悸、胸の不快感 |
| 脈拍 | 180-300回/分(通常の2-3倍) |
| 持続 | 数秒〜数時間 |
| 終了 | 突然止まる |
発作時の対応
- 冷たい水で顔を洗う(迷走神経刺激)
- 氷水に顔をつける(乳児に有効)
- いきむ(バルサルバ法)
- 改善しなければ受診
ポイント
- 突然始まり突然止まる動悸はPSVTを疑う
- 冷水で顔を洗うと止まることがある
- 改善しなければ受診
失神は不整脈ですか?#
| 失神の原因 | 特徴 |
|---|---|
| 血管迷走神経性 | 立位で長時間立った後。最も多い |
| 起立性低血圧 | 急に立ち上がった時 |
| 不整脈性 | 運動中や横になっている時にも起こる |
不整脈性失神を疑うサイン
- 運動中の失神
- 横になっている時の失神
- 突然死の家族歴
- 前駆症状なしの失神
運動中の失神は不整脈の可能性があり、必ず受診してください。
ポイント
- 子どもの失神の多くは良性
- 運動中の失神は要注意
- 突然死の家族歴がある場合は精査
学校心臓検診の精密検査は?#
| 精密検査 | 内容 |
|---|---|
| 詳しい心電図 | 12誘導心電図 |
| ホルター心電図 | 24時間の心電図記録 |
| 心エコー | 心臓の構造の確認 |
| 運動負荷心電図 | 運動時の心電図変化 |
学校心臓検診は突然死を予防するための重要なスクリーニングです。異常を指摘されたら必ず精密検査を受けてください。
ポイント
- 学校心臓検診は突然死予防が目的
- 精密検査は必ず受ける
- ホルター心電図で24時間評価
今号のまとめ#
- 子どもの不整脈は多くが良性
- 呼吸性不整脈は正常、期外収縮の多くも良性
- 運動中の失神や動悸は必ず受診
- 学校心臓検診の精密検査は必ず受ける
- QT延長症候群など注意が必要な不整脈もある