コンテンツへスキップ
← 冊子の目次へ

MINATON くらしの手帳

成長・健診・予防接種

体重や体の育ち、健診、予防接種。これからの予定と気になることを整理する一冊。

6のQ&Aを収録 / 医療確認 2026-10-02

本文と参考資料をすべて表示しています。ブラウザの印刷画面で、用紙やPDF保存を選べます。

目次

  1. 体重はどのくらい増えればいい?
  2. 成長曲線は、点をつないで見てみよう
  3. ワクチンは打ったほうがいい? いつから準備する?
  4. 病気のリスクと副反応、どう考える?
  5. 一度に何本も受けて大丈夫?
  6. 予定より遅れたら、今から相談しよう

Q&A 1 / 6

体重はどのくらい増えればいい?

主に出生〜12か月。早産・低出生体重・基礎疾患のある子は個別評価。

体重の増え方が気になったら、前回の体重と測った日を母子健康手帳に書いて、健診や授乳相談に持っていきましょう。今の重さだけでなく、これまでの増え方と、飲み方や元気さを一緒に見てもらえます。

出生直後は体重が一時的に減ることもあり、以下の増加量を日々の自己判定には使いません。退院時の説明と経過を合わせ、産院で確認してください。

乳児の体重増加の目安には、0〜3か月で1日25〜30g、3〜6か月で15〜20g、6〜12か月で10〜15gという数値があります。これは、ある期間に増えた体重を日数で割った平均を考えるときの参考です。毎日この量を増やすノルマではありません。月齢が進むと増える速さはゆっくりになり、同じ月齢でも生まれたときの大きさや栄養のとり方などで違います。

1か月健診では、生まれた日の体重ではなく、産科を退院したときからの増加を確認します。平均の増加量が少ないときは、授乳の回数や飲ませ方などを見直し、必要なら次の体重測定につなげます。「数字が足りないから母乳はやめる」「増えすぎだから飲ませる量を減らす」と、数字だけで決める必要はありません。

相談のときは、測定日の記録に加え、母乳やミルクの飲み方、おしっこや便、いつもと違う様子を伝えてください。測る頻度や次の確認日は、担当者と決めておくと毎日の数字に振り回されにくくなります。飲めない、尿が明らかに減った場合は今すぐ医療機関へ連絡してください。起こしても普段のように反応しない、ぐったりして覚醒を保てない、呼吸がおかしい場合は119です。体重を測り直すより先に連絡します。

参考にした資料

このQ&Aを個別に読む →

Q&A 2 / 6

成長曲線は、点をつないで見てみよう

出生〜18か月。早産児は修正月齢の扱いを主治医と相談。

母子健康手帳の成長曲線は、赤ちゃんの育ち方を振り返るためのグラフです。健診で測った身長や体重を、測った日の月齢に合わせて記録してみましょう。どこに点をつけるか迷ったら、健診や保健センターで一緒に確認できます。

グラフの真ん中の線を目標にする必要はありません。たとえば50パーセンタイルは、同じ性別・年齢の集団で、その値より小さい子と大きい子が半分ずついる位置です。10パーセンタイルも「成長が10点」という意味ではありません。体格には幅があるので、一つの点だけで成長の良し悪しを決めず、これまでの点をつないだ流れを見ます。

乳児の育つ速さには個人差があり、途中でカーブをまたぐこともあります。一方で、以前より増え方がはっきり鈍くなる、短い間に複数の線を下向きに横切る場合は、小児科を受診して確認してもらいましょう。「グラフの帯の中だから大丈夫」とも、「外に出たから病気」とも、グラフだけでは判断できません。

気になるときは母子健康手帳を持って、小児科や保健センターへ。体重だけでなく、身長や頭囲、飲む・食べる様子、元気さなども合わせて確認します。家で測った値があれば、その日付とともに伝えてください。早く生まれた赤ちゃんは、予定日を基準にした月齢で見る場合があるため、記録のつけ方も主治医に確認しましょう。次にいつ測り、どんな変化があれば連絡するかまで聞いておくと、家での見守りが具体的になります。

飲めないなど体調の変化があれば次の健診を待たず、今すぐ小児科に連絡してください。起こしても普段のように反応しない、ぐったりして覚醒を保てない、呼吸がおかしい場合は119です。

参考にした資料

このQ&Aを個別に読む →

Q&A 3 / 6

ワクチンは打ったほうがいい? いつから準備する?

出生〜18か月の保護者。病気や治療中の子は主治医と個別相談。

お子さんが対象となる定期予防接種は、医学的に接種できない理由がなければ、推奨される時期に受けることが基本です。心配な点は、受ける前に接種医と確認できます。

生後2か月から始めるワクチンがあります。間に合うように、1か月健診などの機会に予約方法を相談しましょう。出生直後から個別の対応が必要な子もいるため、全員が2か月まで何もしなくてよいという意味ではありません。

予防接種の準備は、赤ちゃんが元気なうちに始めておきましょう。母子健康手帳と自治体からの案内を手元に置き、かかりつけの小児科へ、最初の接種をいつ予約するか相談してください。初回だけでなく、次の接種まで一緒に予定を立てると、受け忘れを減らせます。

ワクチンは、感染症に対する免疫をつけ、病気にかかることや重くなることを防ぐために使います。効果や必要な回数は種類によって異なり、接種すればどの病気も完全に防げる、というものではありません。それでも、乳児が重くなりやすい感染症に備える大切な手段です。接種時期には、病気にかかりやすい年齢などを踏まえた理由があります。

「最近聞かない病気だから不要」とは限りません。多くの人が接種していることで流行が抑えられている病気もあります。「任意接種」という名前も、予防する価値がないという意味ではありません。対象となる病気、接種時期、費用の扱いを分けて確認しましょう。

迷いがあるときは、「どの病気を防ぐのか」「よくある副反応は何か」「うちの子が注意することはあるか」を、そのまま聞いて構いません。これまでの病気、治療や薬、以前の接種後に起きたことも伝えます。SNSの体験談だけで予約を取り消す前に、自分の子に当てはまる情報を医師と確認してください。当日の体調がいつもと違う場合も、自己判断で進めず接種する医療機関へ連絡しましょう。

参考にした資料

このQ&Aを個別に読む →

Q&A 4 / 6

病気のリスクと副反応、どう考える?

出生〜18か月の保護者。接種前相談のための一般説明。

ワクチンの副反応が心配になるのは自然なことです。相談するときは、「接種しない場合にどんな病気が心配か」と「接種後にどんな症状が起こり得るか」を、同じワクチンについて聞いてみましょう。病気の重さと、副反応の起こりやすさ・重さを分けると、判断に必要な情報が整理できます。

接種後の副反応には、発熱や注射した場所の腫れなどがあります。多くは比較的軽く、短期間で治まりますが、重いアレルギー反応などもまれに起こります。「副反応は絶対にない」とは言えません。一方、感染したときの経過やワクチンで防げることも種類によって違うため、すべてを一つの数字で比べることはできません。

ロタウイルスなら、胃腸炎で強い脱水を起こし、入院が必要になることがあります。接種を考える際は、その病気への備えに加え、ワクチン特有の注意点や接種時期も確認します。ネットで見た数字を持参するときは、何のワクチンか、何人中の何件か、どの年齢の話かがわかる資料を添えると相談しやすくなります。

接種する日は、帰宅後に起こり得る症状、連絡が必要な症状、夜間の相談先を聞いておきましょう。接種後は医療機関の指示に従ってその場で様子を見ます。帰宅後に気になる変化があれば、接種した医療機関へ相談してください。ただし、息が苦しい、唇が青い、起こしても普段のように反応しない場合は119です。通常の電話相談を待ちません。症状が出た時刻や様子をメモしておくと、状況を伝える助けになります。過去に強い反応があった場合は、次の接種前に必ず伝えましょう。

ロタ接種後、急いで受診するサイン

接種後、とくに1〜2週間に、強く泣く発作を繰り返す、吐く、血便、顔色が悪くぐったりするなどがあれば、腸重積の可能性があるため速やかに受診してください。すべての症状がそろうまで、血便が出るまで待たないでください。上の反応・呼吸の異常があれば119です。この期間を過ぎた症状を安全と判断する意味ではありません。

参考にした資料

このQ&Aを個別に読む →

Q&A 5 / 6

一度に何本も受けて大丈夫?

乳児期〜18か月。同時接種を検討する保護者。

予防接種の予約で「同じ日にいくつか受けましょう」と言われると、赤ちゃんの負担が気になるかもしれません。同時接種は、複数のワクチンを同じ日に受ける方法です。乳児期は短い間に複数回の接種が必要になるため、必要な予防を適切な時期に進めるために行われています。

日本小児科学会は、2026年に改訂した考え方でも、同時接種を子どもをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為としています。同時接種によって、それぞれのワクチンの効果が互いに妨げられたり、それぞれの副反応の頻度が上がったりすることはない、と説明しています。ただし、これは副反応が起こらないという意味ではありません。発熱や腫れなど、そのワクチンで起こり得る反応への備えは必要です。

同時接種を活用すると、病気から守られるまでの遅れを減らし、通院の回数や家族の負担を抑えられます。「一本ずつなら必ず安全」という理由で間隔を空ける前に、予定がどのくらい延びるかも医師と相談しましょう。

当日は、受けるワクチンの名前と回数を母子健康手帳で確認します。以前の接種後に気になる症状があった場合は、予約時や診察時に伝えてください。その子の体調やこれまでの接種歴に合わせて、組み合わせを医師が判断します。帰る前には、接種後に注意する症状と連絡先、次の予約日を確認しておきましょう。疑問は「何本受けるのか」「なぜこの組み合わせなのか」と具体的に聞いて構いません。

参考にした資料

このQ&Aを個別に読む →

Q&A 6 / 6

予定より遅れたら、今から相談しよう

出生〜18か月。接種遅延、転居、記録不明の家庭。

予防接種が予定より遅れたことに気づいたら、母子健康手帳を開いて、かかりつけの小児科へ連絡しましょう。「もう間に合わない」と決めつけず、今の月齢と、これまでに受けたワクチンの名前・日付を伝えてください。次にできる接種を確認するところから始められます。

遅れを取り戻す予定は、ワクチンの種類、受けた回数、最後の接種日、今の年齢によって変わります。日本小児科学会も、予定どおりに受けられなかった場合の接種計画を示しています。自己判断で最初から全部やり直したり、日程を詰めたりせず、記録をもとに医師と組み直しましょう。

特に、ロタウイルスのように乳児期の接種時期に注意が必要なワクチンは、次の健診まで待たず早めの相談が大切です。定期接種の対象期間を過ぎると、費用の扱いが変わることもあります。「受けられるか」と「公費の対象か」は分けて、医療機関と自治体に確認してください。

転居した場合は、前の自治体で受けた記録と、新しい自治体の案内をそろえます。母子健康手帳が見当たらないときも、記憶だけで接種歴を埋めず、接種した医療機関や自治体に相談しましょう。体調不良で延期するときは、キャンセルと一緒に次の相談時期を確認しておくと予定が途切れにくくなります。

予定を組み直したら、次の接種日と連絡先を家族で共有してください。一度にすべての予定を完成させる必要はありません。まず一本の電話で、現在の記録を確認してもらうことが次の一歩です。

ロタは月齢の期限に注意

ロタワクチンの初回の標準的な時期は、生後2か月から出生14週6日後までです。出生15週0日後以降に初めて受けることは推奨されません。シリーズを終える期限は製品で異なり、ロタリックスは出生24週0日後まで、ロタテックは出生32週0日後までです。初回の期限と全回を終える期限は別なので、母子健康手帳を持って今すぐ接種医に相談してください。期限を過ぎても自費なら自由に打てるという意味ではありません。

参考にした資料

このQ&Aを個別に読む →