今回のテーマは体重が増えない不安です。
「他の子より小さい気がする」「母乳だけで足りているのか不安」「ミルクを足したほうがいいですか?」、体重に関するご相談は、健診のたびに本当にたくさんいただきます。まず安心していただきたいのは、赤ちゃんの体重には大きな個人差があるということです。今号では、成長曲線の正しい見方と、本当に心配すべきサインをお伝えします。
体重はどのくらい増えていれば大丈夫ですか?#
| 月齢 | 1日あたりの体重増加の目安 |
|---|---|
| 0〜3ヶ月 | 25〜30g/日 |
| 3〜6ヶ月 | 15〜20g/日 |
| 6〜9ヶ月 | 10〜15g/日 |
| 9〜12ヶ月 | 8〜12g/日 |
成長曲線はどう見ればいいですか?#
1つ目:パーセンタイルの意味を理解する
2つ目:カーブの傾きを見る
3つ目:他の子と比べない
母乳が足りていないのではないかと不安です#
| 母乳不足感(実際は足りている) | 実際の母乳不足のサイン |
|---|---|
| おっぱいが張らなくなった(実は需要と供給が安定した証拠) | おしっこが1日6回未満 |
| 赤ちゃんがすぐ泣く(母乳以外の理由も多い) | 便が極端に少ない(数日に1回は正常なこともある) |
| 1回の授乳時間が短い(効率よく飲めるようになった証拠) | 体重増加が1日15g未満 |
| 片方のおっぱいだけで終わる | 赤ちゃんがぐったりしている |
| 搾乳してもあまり出ない(搾乳量と実際の分泌量は異なる) | 皮膚のツルゴール低下(お腹の皮膚をつまんで離しても戻りが遅い) |
体重減少や脱水が心配です。どんなサインに注意すればいいですか?#
| 脱水のサイン | 具体的な観察ポイント |
|---|---|
| おしっこの回数が減る | 生後4日以降で1日6回未満(おむつが6枚以上濡れないか確認) |
| おしっこの色が濃い | 通常は薄い黄色。オレンジ色〜濃い黄色は注意 |
| 涙が出ない | 泣いても涙が出ない |
| 口の中が乾いている | 唇や舌が乾燥している |
| 大泉門の陥没 | 頭のてっぺんの柔らかい部分がへこんでいる |
| 皮膚のハリがない | お腹の皮膚をつまんで離すと戻りが遅い(ツルゴール低下) |
| ぐったりしている | 元気がない、反応が鈍い、眠り続ける |
今号のまとめ#
- 体重増加の目安は0〜3ヶ月で25〜30g/日。ただし個人差が大きい [1]
- 成長曲線はカーブに沿って増えているかが最重要。他の子との比較は不要 [3]
- 「母乳不足感」と「実際の母乳不足」は別物。おしっこ1日6回以上なら足りている [5]
- 脱水サイン(おしっこ減少・大泉門陥没・ぐったり)を知っておくことが大切 [6]
- 不安な場合は健診や母乳外来で哺乳量測定を。一人で悩まないで [5]