今回のテーマは新生児黄疸です。
「赤ちゃんの肌が黄色い気がする」「白目も黄色っぽい」、退院前後のお母さんから最も多くいただく心配のひとつです。実は、正期産の赤ちゃんの約60%、早産児の約80%に黄疸は出現します [1]。ほとんどは生理的なもので自然に消えますが、まれに治療が必要なケースもあります。今号では、安心してよい黄疸と注意が必要な黄疸の見分け方をお伝えします。
なぜ赤ちゃんは黄色くなるんですか?#
母乳性黄疸って何ですか?母乳をやめたほうがいいですか?#
病的黄疸はどう見分けるんですか?光線療法って何ですか?#
| 病的黄疸を疑うサイン | 考えられる原因 |
|---|---|
| 生後24時間以内に出現 | ABO不適合、Rh不適合などの溶血性疾患 |
| 生後2週間以上持続 | 胆道閉鎖症、甲状腺機能低下症、感染症など |
| 直接ビリルビン高値(肌が黄色というより緑がかる) | 胆道閉鎖症、新生児肝炎 |
退院後、家で黄疸をチェックする方法はありますか?#
| 退院後の黄疸チェックリスト | 受診の目安 |
|---|---|
| 肌の黄色み | 自然光で見て黄色みが日ごとに強くなる |
| 白目の色 | 白目が明らかに黄色い |
| 便の色 | 便色カードの1〜3番(薄い色) |
| 哺乳量 | 飲みが悪くなった、ぐったりしている |
| おしっこの回数 | 1日6回未満に減った |
今号のまとめ#
- 生理的黄疸は正期産児の約60%に見られる正常な現象。生後4〜5日にピークを迎え、1〜2週間で消失する [1]
- 母乳性黄疸は2〜3ヶ月で自然消失。母乳をやめる必要はない [2]
- 生後24時間以内・2週間以上持続・直接ビリルビン高値は病的黄疸のサイン → 受診を [1][4]
- 光線療法は安全かつ有効。適切な治療で核黄疸は予防できる [5]
- 退院後は自然光で肌の色と便色カードでチェックする習慣を [3][6]