わが子がけいれんする姿を目の当たりにしたとき、誰もがパニックになります。でも最初の5分の対応で予後が変わります。今回は家庭でできる「正しい対応」と「見てほしい情報」を整理します。
けいれんを見たら最初にすること#
| 順番 | 行動 |
|---|---|
| 1 | 時計を見る(開始時刻) |
| 2 | 安全な場所へ移動(畳・床) |
| 3 | 横向きに寝かせる |
| 4 | 周囲の危険物を除ける |
| 5 | 可能なら動画撮影 |
| 6 | 5分続いたら119番 |
横向き(回復体位)にすることで、嘔吐物の誤嚥を防げます [1]。
口に物を入れるのは最も危険な誤対応です。舌を噛む心配は不要で、むしろ物で気道を塞いでしまいます [1]。
ポイント
- 横向き+見守り
- 口に何も入れない
- 時刻を記録
119番の判断#
即119番
- 5分以上続く(熱性けいれんでも)
- 左右差がある
- 終わっても意識が戻らない
- 繰り返す
- 1歳未満
- 6歳以上で初めて
- 嘔吐・頭部外傷を伴う
様子見可能
- 5分以内に治まる
- 発熱に伴う単純型熱性けいれん
- すぐに意識回復
- 初回でも短時間なら翌日受診可
熱性けいれんの多くは5分以内に治まります [2]。5分以上続く「けいれん重積」は脳への影響が心配されます。
ポイント
- 5分ルールで判断 [2]
- 左右差は脳病変疑い
- 意識が戻らないは重症サイン
動画撮影のポイント#
診断上、最も価値があるのはスマホの動画です。外来で見せていただけると、種類・鑑別が一段と明確になります [3]。
撮影のコツ
- 顔全体が入るように
- 手足の動きがわかる角度
- 明るい場所で
- 左右差を確認
- 目の動き(眼球偏位)
- 呼びかけに対する反応
ポイント
- 1-2秒でも撮る価値大 [3]
- 顔・手足・全身
- 呼びかけ反応も
熱性けいれんの基本#
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 単純型 | 左右対称、5分以内、1回、15分以内に意識回復 |
| 複雑型 | 非対称 or 15分以上 or 24時間以内に複数回 |
6か月〜6歳の子どもの3-5%が経験する、ありふれた一過性現象です [2]。再発率は30%、てんかん移行率は1%程度とされます。
ポイント
- 発症は6か月〜6歳
- 単純型は予後良好 [2]
- 再発は30%だが稀にけいれん重積へ
けいれんが治まったら#
対応
- そのまま横向きで見守り
- 呼吸・顔色確認
- 体温測定
- 医療機関へ連絡
- 動画があれば持参
- 受診時間を記録
ポイント
- 横向きで見守り継続
- 動画を必ず持参
- 受診時間の記録を
受診時の持参物#
- けいれんの動画(あれば)
- 発熱の経過・体温推移
- 既往症・普段の薬
- 母子手帳
- 保険証
まとめ#
- 横向きに寝かせ、口に何も入れない
- 5分以上続いたら119番
- 動画撮影が診断の決め手
- 単純型熱性けいれんは予後良好
- 冷静な初期対応が予後を守る
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