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「毎晩泣いて起きます」、夜泣き
Vol.266生活・育児

「毎晩泣いて起きます」、夜泣き

- 多くは1歳半までに改善

生活・育児全年齢5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - 多くは1歳半までに改善
  • - 発達上正常な現象
  • - 月齢によって原因が異なる

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.266

「毎晩泣いて起きます」、夜泣き

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

外来で「夜泣きが続いて限界です」という相談を本当によく受けます。夜泣き自体は発達上の正常な現象で、病気ではありません。ただ、毎晩何度も起こされる保護者の疲労は別問題で、ここを守らないと家族全体がもたないんですね。今回は、夜泣きの見方と乗り越え方を整理します。

Q1.「夜泣きはいつまで続く?」

——夜泣きはいつまで続きますか?

多くは1歳半頃までに落ち着きます [1]

月齢夜泣きの特徴
0-3か月昼夜のリズムが未確立。コリックの可能性
4-6か月夜間の授乳で起きることが多い
6-12か月分離不安、歯の萌出が原因に
1-2歳悪夢、分離不安
2歳以降通常は減少
夜泣きの頻度
生後6か月:約25-50%の乳児
1歳:約25%に減少
2歳:約10%にさらに減少

ポイント

  • 多くは1歳半までに改善
  • 発達上正常な現象
  • 月齢によって原因が異なる

Q2.「夜泣きの原因は?」

——なぜ泣くのですか?

睡眠サイクルの未熟さが主な原因です [2]

原因詳細
睡眠サイクル大人は90分、乳児は50-60分で浅い眠りに
入眠の連合授乳や抱っこで寝る習慣
分離不安親の姿が見えないと不安
歯の萌出歯茎の痛みやむずがゆさ
成長スパート空腹感の増大
環境暑すぎる、寒すぎる、騒音

「浅い眠りになったときに自分で再入眠する力がまだ育っていないので、泣いて親を呼ぶ。これは発達の通過点で、しつけの失敗ではありません。」

ポイント

  • 睡眠サイクルの未熟さが主因
  • 自分で再入眠する力が大切
  • 入眠の習慣が影響する

Q3.「対応策は?」

——どうすれば夜泣きが減りますか?

自分で眠りにつく力を育てることが鍵です [3]

対策内容
寝る前のルーティン毎晩同じ順序で
眠いけど起きている状態で寝かせる完全に寝る前にベッドに
段階的に対応を減らす抱っこ→トントン→声かけ→見守り
少し待つすぐに抱き上げず、2-3分待つ
一貫性毎回同じ対応をする
してはいけないこと
泣かせっぱなし(ネグレクト)
毎回違う対応
夜中にテレビやスマホ
明るい部屋で対応

ポイント

  • 段階的にセルフスリープを促す
  • 一貫した対応が効果的
  • 完全に寝る前にベッドに置く

Q4.「保護者の疲労への対応は?」

——私が限界です

保護者の健康も非常に重要です [4]

対策内容
交代で対応パートナーと交代で
昼寝をする赤ちゃんが寝ている間に
サポートを求める家族、ファミサポ、産後ケア
完璧を求めない多少泣いても大丈夫
揺さぶらない(絶対に)
イライラしたら赤ちゃんを安全な場所に置いて離れる
揺さぶられ症候群は命に関わる
数分泣かせても大丈夫。まず自分を落ち着ける

「どうしてもイライラが先に立つときは、赤ちゃんを仰向けでベビーベッドなど安全な場所に置いて、一度その場を離れてください。数分泣かせても命に関わりません。揺さぶってしまうほうが危険です。」

ポイント

  • 保護者の健康も大切
  • イライラしたらその場を離れる
  • 絶対に揺さぶらない

Q5.「受診が必要な夜泣きは?」

——普通の夜泣きとは違う場合はありますか?

以下の場合は受診してください [5]

受診すべきサイン詳細
発熱を伴う感染症の可能性
激しく泣き止まない何をしても30分以上泣き止まない
日中も機嫌が悪い常にぐずっている
哺乳量の低下飲みが悪い
いびき睡眠時無呼吸の可能性
2歳以降も続く他の原因の検索

ポイント

  • 発熱を伴う場合は受診
  • 30分以上泣き止まない場合も受診
  • 2歳以降も続く場合は相談

今号のまとめ

  • 夜泣きは発達上正常で多くは1歳半までに改善
  • 自分で再入眠する力を育てることが鍵
  • 一貫した対応が効果的
  • 保護者の健康も非常に重要
  • イライラしたらその場を離れる(絶対に揺さぶらない)

あわせて読みたい

  • Vol.259「子どもの睡眠」
  • Vol.265「おむつかぶれ」
  • Vol.211「小児の睡眠時無呼吸」

ご質問・ご感想

「夜泣きに困っています」「自分が限界です」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。一人で悩まないでください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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