結膜炎は子どもに非常に多い目の病気で、目の充血と目やにが主な症状です。ウイルス性、細菌性、アレルギー性の3つのタイプがあり、それぞれ治療法が異なります。今回は、子どもの結膜炎についてお伝えします。
結膜炎にはどんな種類がありますか?#
| タイプ | 特徴 | 目やに |
|---|---|---|
| ウイルス性 | 風邪に伴う。両目に広がる | 水っぽい |
| 細菌性 | 片目から始まる。黄色い目やに | 膿性(黄色〜緑色) |
| アレルギー性 | かゆみが強い。花粉症に伴う | 少ない。涙が多い |
| 種類 | 感染性 | 治療 |
|---|---|---|
| ウイルス性 | あり | 対症療法(自然治癒) |
| 細菌性 | あり | 抗菌点眼薬 |
| アレルギー性 | なし | 抗アレルギー点眼薬 |
ポイント
- 3つのタイプがある
- 目やにの性状で区別できる
- ウイルス性と細菌性は感染する
はやり目とは?#
| はやり目の特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 原因 | アデノウイルス |
| 症状 | 強い充血、目やに、まぶたの腫れ |
| 経過 | 1-3週間で治癒 |
| 感染力 | 非常に強い |
| 出席停止 | 医師が認めるまで登園・登校不可 |
出席停止について
- 学校保健安全法の出席停止疾患
- 症状が消失し、医師が認めるまで登校不可
- 通常は発症から2週間程度
はやり目は非常に感染力が強いため、タオルの共用を避け、手洗いを徹底してください。
ポイント
- アデノウイルスによる感染症
- 出席停止の対象
- タオルの共用を避ける
治療はどうしますか?#
| タイプ | 治療 |
|---|---|
| ウイルス性 | 対症療法。二次感染予防の抗菌点眼。1-3週間で自然治癒 |
| 細菌性 | 抗菌点眼薬を1日3-4回、5-7日間 |
| アレルギー性 | 抗アレルギー点眼薬。ステロイド点眼(重症時) |
点眼薬の上手なさし方
- 子どもを仰向けに寝かせる
- 下まぶたを軽く引いて点眼
- 目頭を軽く押さえて1分待つ
- 嫌がる場合は目を閉じた状態でさし、まばたきで入れる
ポイント
- ウイルス性は自然治癒を待つ
- 細菌性は抗菌点眼薬
- 上手な点眼の工夫が大切
感染を防ぐには?#
| 感染予防策 | 内容 |
|---|---|
| 手洗い | こまめに石けんで手を洗う |
| タオルの分離 | 患児専用のタオルを使う |
| 目を触らない | 触った手で他の物を触らない |
| プールは休む | 完治するまで |
| 枕カバー | 毎日交換 |
結膜炎のウイルスはドアノブやおもちゃの表面で数日間生存します。手が触れるものの消毒も大切です。
ポイント
- 手洗いとタオルの分離が基本
- 目を触らないように注意
- ドアノブなどの消毒も
新生児の目やには?#
| 新生児の目やにの原因 | 詳細 |
|---|---|
| 鼻涙管閉塞 | 涙の通り道が詰まっている。最も多い |
| 細菌性結膜炎 | 産道感染など |
| クラミジア結膜炎 | 産道感染。要治療 |
鼻涙管閉塞の対応
- 約90%は1歳までに自然に開通
- 涙嚢マッサージ(目頭を優しく押す)が有効
- 1歳過ぎても開通しなければ通水・ブジー
ポイント
- 新生児の目やには鼻涙管閉塞が多い
- 90%が1歳までに自然開通
- 涙嚢マッサージが有効
今号のまとめ#
- 結膜炎はウイルス性、細菌性、アレルギー性の3タイプ
- はやり目は出席停止の対象
- 手洗いとタオルの分離が感染予防の基本
- 点眼薬の上手なさし方を覚える
- 新生児の目やには鼻涙管閉塞が多い