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子どもの結膜炎|3タイプの見分け方と対処法
Vol.217

子どもの結膜炎|3タイプの見分け方と対処法

細菌性・ウイルス性・アレルギー性の結膜炎の見分け方、登園基準、眼科受診のタイミングを解説します。

全年齢5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - 3つのタイプがある
  • - 目やにの性状で区別できる
  • - ウイルス性と細菌性は感染する

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.217

「目が赤くて目やにが出ます」、結膜炎

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

結膜炎は子どもに非常に多い目の病気で、目の充血と目やにが主な症状です。ウイルス性、細菌性、アレルギー性の3つのタイプがあり、それぞれ治療法が異なります。今回は、子どもの結膜炎についてお伝えします。

Q1.「結膜炎にはどんな種類がありますか?」

——目が赤くて目やにが出ています

結膜炎は大きく3つのタイプに分けられます [1]

特徴

ウイルス性
風邪に伴う。両目に広がる
細菌性
片目から始まる。黄色い目やに
アレルギー性
かゆみが強い。花粉症に伴う

目やに

ウイルス性
水っぽい
細菌性
膿性(黄色〜緑色)
アレルギー性
少ない。涙が多い

感染性

ウイルス性
あり
細菌性
あり
アレルギー性
なし

治療

ウイルス性
対症療法(自然治癒)
細菌性
抗菌点眼薬
アレルギー性
抗アレルギー点眼薬

ポイント

  • 3つのタイプがある
  • 目やにの性状で区別できる
  • ウイルス性と細菌性は感染する

Q2.「はやり目とは?」

——はやり目と言われましたが

アデノウイルスによる流行性角結膜炎のことです [2]

はやり目の特徴詳細
原因アデノウイルス
症状強い充血、目やに、まぶたの腫れ
経過1-3週間で治癒
感染力非常に強い
出席停止医師が認めるまで登園・登校不可
出席停止について
学校保健安全法の出席停止疾患
症状が消失し、医師が認めるまで登校不可
通常は発症から2週間程度

「はやり目は非常に感染力が強いため、タオルの共用を避け、手洗いを徹底してください。」

ポイント

  • アデノウイルスによる感染症
  • 出席停止の対象
  • タオルの共用を避ける

Q3.「治療はどうしますか?」

——目薬で治りますか?

タイプによって治療が異なります [3]

タイプ治療
ウイルス性対症療法。二次感染予防の抗菌点眼。1-3週間で自然治癒
細菌性抗菌点眼薬を1日3-4回、5-7日間
アレルギー性抗アレルギー点眼薬。ステロイド点眼(重症時)
点眼薬の上手なさし方
子どもを仰向けに寝かせる
下まぶたを軽く引いて点眼
目頭を軽く押さえて1分待つ
嫌がる場合は目を閉じた状態でさし、まばたきで入れる

ポイント

  • ウイルス性は自然治癒を待つ
  • 細菌性は抗菌点眼薬
  • 上手な点眼の工夫が大切

Q4.「感染を防ぐには?」

——きょうだいにうつさないようにするには?

以下の対策を徹底してください [4]

感染予防策内容
手洗いこまめに石けんで手を洗う
タオルの分離患児専用のタオルを使う
目を触らない触った手で他の物を触らない
プールは休む完治するまで
枕カバー毎日交換

「結膜炎のウイルスはドアノブやおもちゃの表面で数日間生存します。手が触れるものの消毒も大切です。」

ポイント

  • 手洗いとタオルの分離が基本
  • 目を触らないように注意
  • ドアノブなどの消毒も

Q5.「新生児の目やには?」

——赤ちゃんの目やにが多いです

新生児の目やにには鼻涙管閉塞という原因もあります [5]

新生児の目やにの原因詳細
鼻涙管閉塞涙の通り道が詰まっている。最も多い
細菌性結膜炎産道感染など
クラミジア結膜炎産道感染。要治療
鼻涙管閉塞の対応
約90%は1歳までに自然に開通
涙嚢マッサージ(目頭を優しく押す)が有効
1歳過ぎても開通しなければ通水・ブジー

ポイント

  • 新生児の目やには鼻涙管閉塞が多い
  • 90%が1歳までに自然開通
  • 涙嚢マッサージが有効

今号のまとめ

  • 結膜炎はウイルス性、細菌性、アレルギー性の3タイプ
  • はやり目は出席停止の対象
  • 手洗いとタオルの分離が感染予防の基本
  • 点眼薬の上手なさし方を覚える
  • 新生児の目やには鼻涙管閉塞が多い

あわせて読みたい

  • Vol.214「斜視」
  • Vol.218「鼻涙管閉塞」
  • Vol.166「アレルギー性鼻炎」
  • Vol.154「登園基準」

ご質問・ご感想

「目が赤くて心配です」「目薬を嫌がります」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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