愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.458
「小学生になっても医療費は無料?」、学童期の港区サポートと学校保健
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
「小学校に上がったら、乳幼児医療証はどうなるのですか?」「学校の健診で何か言われたら、どうすればよいですか?」、就学を機にこうしたご質問が増えます。小学校入学後は、医療費助成が「マル乳」から「マル子」に切り替わり、さらに学校保健という新しい仕組みが加わります。今回は、学童期(6〜12歳)に受けられる港区のサポートと学校保健について整理します。
Q1.「小学校に上がったら、医療費助成はどうなるのですか?」
——就学前は『マル乳』でした。小学校以降はどうなりますか?
小学校入学と同時に『マル子(子ども医療証)』に切り替わります。港区では18歳年度末まで助成が継続し、所得制限もありません [1]。
対象
- マル乳
- 0歳〜就学前
- マル子
- 小学1年生〜中学3年生
- マル青
- 高校生年代(18歳到達後最初の3月31日まで)
自己負担
- マル乳
- 通院・入院ともに自己負担なし [1]
- マル子
- 通院・入院ともに自己負担なし [1]
- マル青
- 通院・入院ともに自己負担なし [1]
| 手続きのポイント |
|---|
| 新しい医療証は就学時期に自動送付される [1] |
| 転入・保険証変更時は各総合支所で手続き |
| 都外受診は領収書を保管し後日払い戻し申請 |
ポイント
- 小学校以降も医療費助成は切れ目なく継続する [1]
- 所得制限なし、18歳年度末まで対象 [1]
- 都外受診は領収書を保管し後日申請
Q2.「学校の定期健康診断は何をチェックするのですか?」
——学校で毎年健康診断があると聞きました。何を診ているのですか?
学校保健安全法に基づき、小学校では毎年定期健康診断が実施されます [2]。身体計測に加え、視力・聴力・内科・歯科・尿検査などが行われます [2]。
| 検査項目 | 内容 |
|---|---|
| 身長・体重 | 成長曲線で評価 [2] |
| 視力検査 | 裸眼視力・矯正視力(全学年) [2] |
| 聴力検査 | オージオメータ(1・2・3・5年生) [2] |
| 内科健診 | 心音・側弯・皮膚・栄養状態 [2] |
| 歯科健診 | う蝕・歯列・咬合 [2] |
| 尿検査 | 蛋白・糖・潜血(腎疾患・糖尿病スクリーニング) [2] |
| 心臓検診 | 心電図(1年生全員) [2] |
| 運動器検診 | 側弯・関節可動域(全学年) [2] |
| 「要受診」と言われたら |
|---|
| 受診票を持って医療機関を受診 |
| 医師の所見を学校に提出 |
| 港区はマル子で医療費自己負担なし |
ポイント
- 学校健診は毎年実施され複数領域を網羅する [2]
- 「要受診」の用紙が出たら早めに受診する
- 医療費は港区のマル子で自己負担なし [1]
Q3.「学校で体調が悪くなったらどうなりますか?」
——授業中に具合が悪くなったり怪我をしたら、どう対応されますか?
養護教諭が保健室で初期対応を行います。必要に応じて保護者に連絡し、医療機関への受診を勧めます [2]。学校管理下での怪我は『災害共済給付制度』の対象になることがあります [4]。
| 場面 | 対応 |
|---|---|
| 発熱・腹痛 | 保健室で休養→保護者連絡→早退 |
| 軽い怪我 | 保健室で処置→必要時受診 |
| 頭部打撲・骨折疑い | 救急搬送または保護者同伴で受診 |
| アレルギー症状 | 学校生活管理指導表に基づき対応 [2] |
| 災害共済給付制度 [4] |
|---|
| 独立行政法人日本スポーツ振興センターが運営 |
| 学校管理下で発生した負傷・疾病・障害・死亡が対象 |
| 医療費の自己負担分に加えて療養に要する費用も給付 |
| 学校を通じて申請 |
ポイント
- 学校管理下の怪我は災害共済給付制度の対象になる [4]
- アレルギー対応は学校生活管理指導表を提出する [2]
- 受診時は事情を医療機関に伝える
Q4.「学校に行きづらい、困ったことがあるときの相談先は?」
——友達関係や学習のことで相談したいとき、どこに連絡すればよいですか?
港区では各小学校にスクールカウンセラーが配置されており、保護者も相談できます [3]。学校外では、教育センターや子ども家庭支援センターも利用できます [3]。
| 相談先 | 内容 |
|---|---|
| スクールカウンセラー | 各校配置、保護者相談可 [3] |
| スクールソーシャルワーカー | 家庭環境・福祉制度の調整 [3] |
| 港区教育センター | 教育相談・適応指導 [3] |
| 子ども家庭支援センター | 虐待・養育相談 [3] |
| みなと子ども相談ねっと | 24時間電話相談 [3] |
| 不登校気味のサイン |
|---|
| 朝の腹痛・頭痛が続く |
| 「学校に行きたくない」と言う日が増える |
| 夜眠れない、食欲が落ちる |
| 元気がなく会話が減る |
ポイント
- 学校内外に複数の相談窓口がある [3]
- 保護者もスクールカウンセラーに相談できる [3]
- 身体症状の背景に心理的要因があることも多い
Q5.「学童期に受けられる港区独自のサポートは?」
——放課後の過ごし方や学習支援など、港区の仕組みを教えてください
港区は放課後事業として『放課GO→(ほうかごー)』を全小学校で実施しています [3]。経済的支援としては就学援助制度もあります [3]。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 放課GO→(放課後クラブ) | 全区立小学校で実施、放課後の居場所 [3] |
| 放課GO→クラブ | 共働き等の登録制学童、延長利用可 [3] |
| 就学援助 | 学用品費・給食費・校外活動費等の補助 [3] |
| 学校給食費 | 港区は公会計化、助成拡充の方向 [3] |
| 発達支援 | みなと発達支援フロンティアセンター [5] |
| 就学援助の対象の目安 [3] |
|---|
| 生活保護世帯に準ずる所得水準の世帯 |
| 毎年申請が必要 |
| 学校経由または総合支所で申請 |
ポイント
- 放課GO→は全区立小で実施されている [3]
- 共働き世帯は登録制クラブで延長利用できる [3]
- 就学援助は毎年申請が必要 [3]
Q6.「慢性疾患のある子どもへの学校生活のサポートは?」
——喘息やアレルギー、てんかんがある場合、学校でどう配慮してもらえますか?
主治医が『学校生活管理指導表』を作成し、学校に提出すると、運動制限や食事制限、緊急時対応が共有されます [2]。港区では小児慢性特定疾病医療費助成も利用できます [6]。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 学校生活管理指導表 | 主治医が記載、学校が運動・行事を調整 [2] |
| 個別の取り組みプラン | 食物アレルギー等の個別対応計画 [2] |
| エピペン®預かり | 学校で保管、教職員研修あり [2] |
| 小児慢性特定疾病医療費助成 | 指定疾患の医療費助成 [6] |
| 特別支援教育 | 必要に応じて通級指導・支援級を検討 |
| 主治医・学校の連携 |
|---|
| 新学期前に学校生活管理指導表を提出 |
| 運動会・校外学習の前に再確認 |
| 症状変化時は再発行 |
ポイント
- 学校生活管理指導表で安全な学校生活を設計する [2]
- 小児慢性特定疾病は医療費助成の対象 [6]
- 担任・養護教諭・主治医の三者連携が重要
今号のまとめ
- 港区の医療費助成は小学校以降もマル子・マル青で継続、18歳年度末まで [1]
- 学校定期健康診断は毎年実施、複数領域をスクリーニング [2]
- 学校管理下の怪我は災害共済給付制度の対象 [4]
- スクールカウンセラー・教育センター等、相談窓口は複数ある [3]
- 放課GO→・就学援助など港区独自の学童期サポートがある [3]
- 慢性疾患は学校生活管理指導表で学校と連携する [2]
あわせて読みたい
- Vol.289「港区の小児医療費助成」
- Vol.293「港区の救急医療」
- Vol.301「港区の発達支援」
ご質問・ご感想
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