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MINATON
ママ友という名のストレス
Vol.364メンタルヘルス

ママ友という名のストレス

ママ友関係の疲弊、SNSでの比較地獄、グループLINEのストレスへの対処法を解説

メンタルヘルス1〜3歳・3〜6歳6
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 4問収録

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この記事のポイント

  • 社会的サポートは「量」より「質」。1〜2人の信頼できる関係で十分
  • SNSの育児投稿は「編集された現実」。落ち込むアカウントはミュートする
  • ママ友がいなくても子どもの社会性発達に問題はない

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.364

ママ友という名のストレス

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「ママ友」という言葉に、あなたはどんな感情を持ちますか。心強い存在ですか、それとも疲れる存在ですか。子どもの年齢が近いだけで急に「友達」になり、距離感がわからないまま関係が始まる。今回は、ママ友関係のストレスと、無理をしない距離の取り方について考えましょう。

10人の浅い付き合いより、1人の信頼できる関係

ママ友の付き合いがしんどい。でも孤立するのも怖い。その狭間で悩んでいる方は多いです。

大切なのは「友達の数」ではなく「関係の質」です。研究でも、社会的サポートの「量」よりも「質」がお母さんの精神的健康に影響することがわかっています [2]。10人の浅い付き合いより、1~2人の信頼できる関係のほうが、心にとっては健康的です。

「孤立」と「適切な距離」は違います。全員と仲良くする必要はありません。しんどい付き合いを続けるくらいなら行かない日があってもいい。それはハブではなく、自分を守る選択です。

マウントしてくる相手は、相手も不安なんです

「うちの子はもう歩いてるよ」。さりげなく比較されて落ち込む。つらいですよね。

でも知っておいてほしいのは、発達のマイルストーンの個人差は非常に大きいということ。独歩の時期は9~18か月と幅があって、早く歩き始めたからといって将来の運動能力や知能と相関するデータはありません [3]。

マウンティングへの対処は、「へえ、すごいね」と軽く流す、自分の子どもの発達をその子自身の成長で評価する、比較されてつらいならその場から物理的に離れる、です。相手も不安だからマウントを取るのだ、と理解できると少し楽になるかもしれません。

💡SNSとの付き合い方

SNSの育児投稿を見て落ち込むなら、そのアカウントは迷わずミュートしてください。SNS利用時間とメンタルヘルスを長期に追った研究では、利用が多いほど精神的不調と関連しやすい傾向が示されています [4]。SNSは「編集された現実」です。投稿されていない99%の日常を想像してみてください。

グループLINE、通知オフにしていいんです

グループLINEが苦痛なら、運用ルールを自分で決めてしまいましょう。

通知をオフにする。これだけで大きく変わります。返信は1日1回まとめて。「既読=返信不要」というスタンスを早めに示す。本当に苦痛なら徐々にフェードアウトする。全員に好かれる必要はありません。自分の精神的な健康を最優先にしてください。

ママ友がいなくても、子どもは大丈夫です

結論から言えば、ママ友がいなくても子どもの社会性発達に問題はありません。

子どもの社会性は保育園や幼稚園、公園での遊びなど、さまざまな場面で発達します。お母さん同士が友人関係にあるかどうかと、子どもの社会性発達には直接的な関連はないのです [5]。子どもに必要なのは「同年代の子どもとの接触機会」で、それは保育園、児童館、公園、習い事で確保できます。

コンコン先生
🏥

おかもん先生より

あなたが穏やかでいられる環境こそが、子どもにとって最良の環境です。少ない付き合いで笑顔のお母さんのほうが、無理な付き合いで消耗しているお母さんより、子どもにとっては安心です。

今号のまとめ

  • ママ友関係のストレスは多くの母親が感じている
  • 社会的サポートは「量」より「質」。1~2人の信頼できる関係で十分
  • SNSの育児投稿は「編集された現実」。落ち込むアカウントはミュートする
  • グループLINEは通知オフ、返信は1日1回で対処可能
  • ママ友がいなくても子どもの社会性に問題はない

あわせて読みたい

  • Vol.362「自分の時間がない」:育児中の自己消失感
  • Vol.352「孤育て対策」

ご質問・ご感想

「こうやってママ友との距離を取っています」「こんな付き合い方が楽になりました」など、体験談やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまやお母さまの症状についてはかかりつけの産婦人科・小児科医にご相談ください。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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