1歳6ヶ月健診
1歳6ヶ月
母子保健法で義務づけられた健診で、港区では二部構成です。【内科健診】指定医療機関で個別に受診(受診票:黄色・複写)。歩行・言語・社会性の発達を総合的に評価します。【歯科健診】みなと保健所でオンライン予約制。歯科健診に加え、アンケート確認・保健師や栄養士・心理相談員による個別相談も受けられます。
医師のチェックポイント
1歩行
ひとり歩きが安定しているか確認します。1歳6ヶ月までにはほとんどのお子さんが歩けるようになっています。
おかもん先生のひとこと
1歳半で歩けない場合は運動発達の精査が必要です。つかまり歩きはしているが独歩がまだの場合は、1〜2ヶ月の経過観察とすることが多いです。筋緊張の異常、左右差がないかを確認しています。
2有意語(意味のある言葉)
「ママ」「わんわん」「ブーブー」など意味のある言葉が出ているか確認します。
おかもん先生のひとこと
1歳半で3語以上の有意語があるかが目安です。言葉が少なくても、指差し(要求の指差し・共感の指差し)があり、簡単な指示が通る(ゴミ箱にポイして、等)なら言語理解は発達しています。表出性言語遅延の多くは2歳頃に追いつきます。
3指差し
興味のあるものを指差して大人に教える(叙述の指差し)ができるかを確認します。
おかもん先生のひとこと
指差しはコミュニケーション発達の重要な指標で、自閉スペクトラム症のスクリーニングにも関わります。「あっち見て」と指さすことができるか、こちらの指差しに反応するか、を確認しています。
4歯科健診
歯の本数、虫歯の有無、歯並び、口腔衛生状態を確認します。フッ素塗布が行われる場合もあります。
おかもん先生のひとこと
この時期は上下の前歯と第一乳臼歯が生えている時期です。哺乳瓶う蝕(ボトルカリエス)のリスクがある場合は指導を行います。
5積み木・なぐり書き
積み木を2〜3個積めるか、クレヨンでなぐり書きができるか確認します。
おかもん先生のひとこと
手指の巧緻性と模倣能力を見ています。積み木を積む行為は、目と手の協調性、集中力、模倣(大人の真似をする力)を反映しています。
持ち物・準備リスト
- 母子健康手帳
- 1歳6ヶ月児健康診査受診票(黄色・複写)
- 健康保険証・乳幼児医療証
- 歯ブラシ
- 着替え・おむつ・飲み物・おやつ
- 日頃の様子のメモ
よくある質問
まだ言葉が少ないと言われました。どうすればいいですか?
1歳半で有意語が少ない(3語未満)場合は「言葉の遅れ」と判断されることがあります。ただし、指差しがある、言葉の理解がある(名前を呼ぶと振り向く、簡単な指示に従える)場合は、2歳頃に急速に言葉が増える「言葉の爆発期」を迎えることが多いです。経過観察を勧められた場合は、2歳の時点で再評価します。
発達障害が心配です。この健診でわかりますか?
1歳半健診は発達障害(自閉スペクトラム症など)の早期発見の重要な機会です。ただし、1歳半の時点で確定診断が下されることはまれで、「経過観察」や「発達相談」を勧められることがほとんどです。指差しの有無、言葉の発達、対人関係の質が主な評価ポイントです。気になることがあれば、遠慮なく医師や保健師に相談してください。
歯磨きを嫌がります。虫歯が心配です
歯磨きを嫌がるのはこの月齢ではよくあることです。歌を歌いながら、鏡を見せながら、短時間で手早く磨くのがコツです。寝る前の仕上げ磨き(大人が磨く)を最低1日1回行うことが大切です。歯科健診で個別のアドバイスをもらいましょう。
偏食がひどくて栄養が心配です
1歳半は食べムラ・偏食が出やすい時期です。無理に食べさせるとかえって食事が嫌いになることも。食べられるものを中心にバランスを調整し、新しい食材は少量ずつ何度も食卓に出すことがポイントです。極端な偏食で体重が減っている場合は栄養相談を受けましょう。
内科健診と歯科健診は別々に受けるのですか?
はい、港区の1歳6ヶ月健診は二部構成です。内科健診は指定医療機関で個別に受診し、歯科健診はみなと保健所でオンライン予約制で受けます。それぞれ別の日に受診します。歯科健診の日には保健師・栄養士・心理相談員による個別相談も受けられます。
「要経過観察」と言われました。どうすればいいですか?
「要経過観察」は必ずしも異常があるという意味ではありません。発達の個人差の範囲内で、少しフォローが必要かもしれないということです。みなと保健所でのフォローアップ健診や、発達相談を案内されますので、指示に従ってください。早期のフォローは、お子さんの発達をサポートする最善の方法です。
ワンポイントアドバイス
受診票が届いたら、まず指定医療機関で内科健診を予約しましょう
歯科健診はみなと保健所でオンライン予約制です。早めに予約してください
歯科健診の日には保健師・栄養士・心理相談員に育児相談もできる貴重な機会です
発達について気になることがあれば、内科・歯科それぞれの場で遠慮せずに相談してください
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※ この情報は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。 健診の時期や内容についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。