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「つま先が内側を向いています」、内股歩き
Vol.221骨・関節

「つま先が内側を向いています」、内股歩き

内股歩きは3つの原因で起こり、年齢によって異なる。ほとんどは成長とともに自然に改善する

骨・関節1〜3歳・3〜6歳4
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • 内股歩きの原因は3つあり、年齢によって現れ方が変わる
  • ほとんどは成長とともに自然に改善する
  • 矯正靴やインソールの効果は研究で否定されている

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.221

「つま先が内側を向いています」、内股歩き

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

内股歩き(内旋歩行)は、歩く時につま先が内側を向く状態で、幼児期に非常に多く見られます。ほとんどが成長とともに自然に改善しますが、心配される保護者の方が多い症状です。今回は、子どもの内股歩きについてお伝えします。

Q1.「内股歩きの原因は?」

——歩く時に足が内側を向いています

内股歩きには3つの原因があり、年齢によって異なります [1]

好発年齢

中足骨内転
0-1歳
脛骨内捻
1-3歳
大腿骨前捻
3-8歳

特徴

中足骨内転
足の前半分が内側にカーブ
脛骨内捻
すねの骨が内側にねじれている
大腿骨前捻
太ももの骨が内側にねじれている

「どの原因でも、ほとんどが成長とともに自然に改善します。」

ポイント

  • 3つの原因があり年齢で異なる
  • ほとんどが自然に改善
  • 矯正靴やインソールは不要

Q2.「転びやすいのは内股のせいですか?」

——よく転びます。内股が原因ですか?

内股歩きの子どもは自分の足につまずきやすいことがあります [2]

転びやすさ詳細
幼児期内股で足が絡まって転ぶことがある
改善時期歩行の安定とともに減少
運動発達内股歩きがあっても正常に発達

「転びやすさは歩行の経験が増えるとともに改善します。特別な治療は必要ありません。」

ポイント

  • 内股で足が絡まり転ぶことがある
  • 歩行の安定とともに改善
  • 特別な治療は不要

Q3.「矯正靴は効果がありますか?」

——矯正靴を勧められましたが

矯正靴や装具は効果がないことが研究で示されています [3]

治療法効果
矯正靴効果なし
特殊なインソール効果なし
夜間装具効果なし。むしろ不快
経過観察自然改善が最善

「内股歩きに対する矯正具は不必要で、子どもに苦痛を与えるだけです。自然に改善するのを待ちましょう。」

ポイント

  • 矯正靴・装具は効果なし
  • 自然改善が最善の方法
  • 不必要な治療を避ける

Q4.「W座りは良くないですか?」

——W座りをよくしますが、止めさせるべきですか?

W座りは大腿骨前捻が強い子どもに多い座り方です [4]

W座りについて詳細
なぜするか大腿骨が内旋しているため楽な姿勢
害があるか通常は問題ない
無理に止めるべきか強制的に止める必要はない
他の座り方も促すあぐら、正座、長座なども

「W座りを無理に止めさせるより、他の座り方もできるようにバリエーションを増やす方が大切です。」

ポイント

  • W座りは通常問題ない
  • 強制的に止める必要はない
  • 様々な座り方を促す

Q5.「受診が必要な場合は?」

——どんな時に受診すべきですか?

以下の場合は整形外科を受診してください [5]

受診すべきサイン詳細
8歳以降も改善しない自然改善の時期を過ぎている
片側だけの内股左右非対称は要注意
痛みがある関節の異常の可能性
日常生活に支障走れない、スポーツに影響
悪化している改善傾向がなく進行

ポイント

  • 8歳過ぎても改善しなければ受診
  • 片側だけ・痛みがある場合は要注意
  • 日常生活に支障がある場合も受診

今号のまとめ

  • 内股歩きはほとんどが自然に改善する
  • 矯正靴や装具は効果がない
  • W座りは通常問題ない
  • 8歳以降も改善しない場合は受診
  • 片側だけ、痛みを伴う場合は要注意

あわせて読みたい

  • Vol.219「O脚・X脚」
  • Vol.220「扁平足」
  • Vol.223「成長痛」

ご質問・ご感想

「内股歩きが気になります」「W座りを止めるべきですか」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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