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発育性股関節形成不全(DDH、旧称:先天性股関節脱臼)は、股関節が不安定で脱臼しやすい状態です。早期発見・早期治療が重要で、見逃すと歩行障害の原因になります。今回は、DDHについてお伝えします。
発育性股関節形成不全とは?#
| 基本情報 | 詳細 |
|---|---|
| 頻度 | 1,000人に1-3人 |
| 男女比 | 女児に多い(6:1) |
| リスク因子 | 女児、骨盤位分娩、家族歴 |
| 左右 | 左側に多い |
基本情報詳細
頻度
1,000人に1-3人
男女比
女児に多い(6:1)
リスク因子
女児、骨盤位分娩、家族歴
左右
左側に多い
リスク因子
- 家族歴(親や兄弟にDDH)
- 女児
- 骨盤位(逆子)での分娩
- 第一子
- 冬生まれ(厚着で脚が伸展位に)
どうやって見つけますか?#
| チェックポイント | 方法 |
|---|---|
| 脚のしわの非対称 | おむつ替え時に太もものしわを比較 |
| 開排制限 | 脚を開いた時に左右差がある |
| 脚の長さの左右差 | 膝を立てた時に高さが違う |
| クリック音 | 股関節を動かした時の音 |
チェックポイント方法
脚のしわの非対称
おむつ替え時に太もものしわを比較
開排制限
脚を開いた時に左右差がある
脚の長さの左右差
膝を立てた時に高さが違う
クリック音
股関節を動かした時の音
スクリーニングの機会
- 出生時の診察
- 1か月健診
- 3-4か月健診(最も重要)
- 超音波検査(疑いがある場合)
3-4か月健診が最も重要なスクリーニングの機会です。開排制限がないか必ずチェックします。
治療はどうしますか?#
| 月齢 | 治療 |
|---|---|
| 0-3か月 | リーメンビューゲル装具(約80-90%成功) |
| 3-6か月 | リーメンビューゲル装具 |
| 6か月以降 | 牽引治療、徒手整復 |
| 1歳以降 | 手術が必要になることが多い |
月齢治療
0-3か月
リーメンビューゲル装具(約80-90%成功)
3-6か月
リーメンビューゲル装具
6か月以降
牽引治療、徒手整復
1歳以降
手術が必要になることが多い
リーメンビューゲル装具
- 脚を開いた状態に保つ装具
- 24時間装着(入浴時も)
- 約2-3か月間使用
- 装着中もおむつ替え可能
生後3か月以内に治療を開始すれば、装具のみでほぼ治癒します。発見が遅れると手術が必要になることがあります。
予防はできますか?#
| 予防策 | 内容 |
|---|---|
| コアラ抱っこ | 脚をM字に開いた抱っこ |
| おくるみの注意 | 脚を伸ばした状態で巻かない |
| ゆったりした衣服 | 脚が自由に動ける服 |
| スリングの使い方 | 脚が開いた状態になるように |
予防策内容
コアラ抱っこ
脚をM字に開いた抱っこ
おくるみの注意
脚を伸ばした状態で巻かない
ゆったりした衣服
脚が自由に動ける服
スリングの使い方
脚が開いた状態になるように
脚を伸ばした状態に固定するおくるみは、DDHのリスクを高めます。脚はM字に開いた状態が正常です。
見逃された場合はどうなりますか?#
| 遅発見のサイン | 詳細 |
|---|---|
| 跛行(びっこ) | 片脚をかばって歩く |
| 脚の長さの左右差 | 靴底の減り方が違う |
| お尻の左右差 | しわの位置が違う |
遅発見のサイン詳細
跛行(びっこ)
片脚をかばって歩く
脚の長さの左右差
靴底の減り方が違う
お尻の左右差
しわの位置が違う
歩行開始後の発見は手術が必要になる可能性が高くなります。3-4か月健診の重要性を改めてお伝えします。
今号のまとめ#
- DDHは1,000人に1-3人。女児に多い
- 脚のしわの左右差、開排制限がサイン
- 3-4か月健診が最も重要なスクリーニング
- 早期治療(3か月以内)でほぼ治癒
- M字開脚の抱っこが予防に大切