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尿路感染症(UTI)は、小児科で比較的多い細菌感染症です。特に乳児では発熱の原因として重要で、原因不明の発熱の約5%がUTIとされています。早期診断と治療、そして基礎疾患の評価が重要です。今回は、小児の尿路感染症についてお伝えします。
尿路感染症とは?#
| 基本情報 | 詳細 |
|---|---|
| 頻度 | 小児の約8%が経験 |
| 原因菌 | 大腸菌が約80% |
| 性差 | 乳児は男児に多い、幼児以降は女児に多い |
| 分類 | 膀胱炎(下部尿路)、腎盂腎炎(上部尿路) |
基本情報詳細
頻度
小児の約8%が経験
原因菌
大腸菌が約80%
性差
乳児は男児に多い、幼児以降は女児に多い
分類
膀胱炎(下部尿路)、腎盂腎炎(上部尿路)
年齢別の症状
- 乳児:原因不明の発熱、不機嫌、哺乳力低下
- 幼児:排尿時痛、頻尿、腹痛、発熱
- 学童:排尿時痛、頻尿、残尿感、血尿
診断はどうしますか?#
| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 尿検査 | 白血球、亜硝酸塩を確認 |
| 尿培養 | 原因菌の特定と感受性検査 |
| 採尿方法 | カテーテル採尿(乳児)、中間尿(年長児) |
| 血液検査 | 炎症反応(CRP、白血球数) |
| 超音波検査 | 腎臓の形態評価 |
検査内容
尿検査
白血球、亜硝酸塩を確認
尿培養
原因菌の特定と感受性検査
採尿方法
カテーテル採尿(乳児)、中間尿(年長児)
血液検査
炎症反応(CRP、白血球数)
超音波検査
腎臓の形態評価
乳児の場合、採尿パックの尿は汚染されやすいため、確定診断にはカテーテル採尿が必要です。
治療はどうしますか?#
| 重症度 | 治療 |
|---|---|
| 膀胱炎 | 抗菌薬内服 3-5日間 |
| 軽症腎盂腎炎 | 抗菌薬内服 7-14日間 |
| 重症腎盂腎炎 | 入院して点滴抗菌薬 |
重症度治療
膀胱炎
抗菌薬内服 3-5日間
軽症腎盂腎炎
抗菌薬内服 7-14日間
重症腎盂腎炎
入院して点滴抗菌薬
入院の目安
- 生後3か月未満
- 全身状態が悪い
- 経口摂取ができない
- 脱水がある
繰り返す場合は?#
| 基礎疾患 | 詳細 |
|---|---|
| 膀胱尿管逆流症(VUR) | 尿が膀胱から腎臓に逆流。最も多い |
| 水腎症 | 尿の流れが妨げられる |
| 排尿機能障害 | 膀胱の機能異常 |
| 便秘 | 便秘がUTIのリスク因子 |
基礎疾患詳細
膀胱尿管逆流症(VUR)
尿が膀胱から腎臓に逆流。最も多い
水腎症
尿の流れが妨げられる
排尿機能障害
膀胱の機能異常
便秘
便秘がUTIのリスク因子
検査
- 超音波検査(全例)
- 排尿時膀胱尿道造影(VCUG)(繰り返す場合)
- 腎シンチグラフィー(腎瘢痕の評価)
予防はできますか?#
| 予防策 | 内容 |
|---|---|
| 十分な水分摂取 | 尿を薄くして細菌を洗い流す |
| 便秘の予防 | 便秘はUTIのリスク因子 |
| 正しいおしりの拭き方 | 前から後ろへ(女児) |
| 排尿を我慢しない | 定時排尿の習慣 |
| 清潔な下着 | 毎日交換 |
予防策内容
十分な水分摂取
尿を薄くして細菌を洗い流す
便秘の予防
便秘はUTIのリスク因子
正しいおしりの拭き方
前から後ろへ(女児)
排尿を我慢しない
定時排尿の習慣
清潔な下着
毎日交換
今号のまとめ#
- 尿路感染症は乳児の原因不明の発熱の重要な原因
- 尿培養で確定診断
- 抗菌薬の内服が基本治療
- 繰り返す場合は基礎疾患の検索(VUR等)
- 水分摂取と便秘予防が大切